“今”を切り取った作品『ホーボーズ・ソング HOBO’S SONG 〜スナフキンの手紙Neo〜』虚構の劇団

 虚構の劇団は作家・演出家の鴻上尚史が若い俳優たちと自らの演劇観を共有しながら作品を作り上げるために結成した劇団。と同時に、大規模なプロデュース公演ではできない“今”を切り取った作品を作るために作った劇団だ。

 劇団としては約3年ぶりとなる新作。サブタイトルにある『スナフキンの手紙』は1995年に岸田國士戯曲賞を受賞した鴻上の代表作。

 同作では1960年代に連合赤軍による革命が成功したという設定の日本を舞台に、絶対に語られない「本当の言葉」をきっかけに政府とさまざまな集団が抗争を繰り広げていた。

 ホーボーとは居場所をなくし、居場所を追われ、居場所を捨てた人たち。ホーボーズ・ソングとはそんな人たちを歌う歌、もしくはそんな人たちが歌う歌のこと。そして今回のチラシには内戦、捕虜、尋問、監視カメラといった言葉が並ぶ。

 かねてから劇作以外の著作でも“空気”について語ることの多い鴻上が最近の日本に漂う空気を敏感に感じ取り、今回この作品が生まれたのでは…と思わせる。
【日時】8月25日(火)〜9月6日(日)(開演は平日19時、土14時/19時、日14時。※2日(水)は14時の回あり。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】東京芸術劇場シアターウエスト(池袋)【料金】全席指定 当日・前売共通 4500円【問い合わせ】サードステージ(TEL:03-5772-7474[HP]http://kyokou.thirdstage.com/)【作・演出】鴻上尚史【出演】小沢道成、小野川晶、杉浦一輝、三上陽永、渡辺芳博、森田ひかり、木村美月/オレノグラフィティ、佃井皆美 他