修斗活性化へ佐藤ルミナ アマ委員長が協会理事長にも就任

 日本修斗協会が14日、都内で会見を開き、新人事と新しい運営体制を発表した。

 これまでの修斗協会は実務の運営は鈴木利治事務局長がアマプロ両方を管轄。しかし修斗も全国に広がる組織とあって、鈴木氏一人での運営は限界にきていた。

 今後は協会内にプロコミッションとアマチュア委員会を設置。プロは引き続き鈴木氏が事務局長として統括する。

 アマチュア修斗委員会は佐藤ルミナ委員長のもと、大内敬氏が東日本の副委員長、生駒純司氏が西日本の副会長を務める。新たに全国各地を9つの支部に分けそれぞれに支部長を置き、総支局長には松根良太氏が就任した。

 女子とジュニア世代の強化も目指し、女子強化委員長に佐々木恵(旧姓藤井)氏、ジュニア強化委員に北川純氏と鶴屋浩氏が就任した。

 またルミナ委員長は協会の理事長も務める。

 ここ数年、アマチュアの大会は各大会ごとに実行委員を設け運営を行っていた。しかしこれでは継続性に欠け、各大会での問題点の検証やスムーズな運営に支障をきたしていた。支部長はこういった問題を解決しようというものだ。

 また新たなプロへの登竜門として「トライアウト制度」の導入が発表された。

 これはアマルールでは実力を発揮できないもののプロルールではそれが可能な選手、他団体で試合をしている選手にもプロの門戸を広げていこうというもの。

 参加資格は①これまでのアマチュア修斗での戦績などをもとに規定のポイントを満たした者、②全日本選手権大会入賞者、③プロモーター、修斗協会員の推薦など。プロ修斗2回戦と同様のルールで5分1Rの試合を行い、コミッションがプロ適性を見極めるという。

 主にはプロ修斗公式戦前の前座として行われるが、トライアウトだけの大会も年内に予定しているという。

 ルミナ委員長は「修斗がプロアマ含め、求心力がなくなっている。自分が愛した修斗がそんな状況になっているのは悲しい。盛り上がっていた修斗にできるだけ近づけたい。ダイナミックに、スピーディーにいろいろなことを変えていきたい。新たなアマチュア修斗委員会が独自の動きができるようになった第1弾として、9月22日に小田原アリーナで行う全日本選手権を2つのケージで行うことを決定しました。これによって修斗に新たな求心力が生まれ、プロアマともにいい方向に進んでいくのではと思っています」と語った。