[STAGE]よみがえる名作を2選

日本の30代『ジャガーの眼2008』

 2012年に上演された松尾スズキ作・演出の『ふくすけ』に出演した役者たちが集まって、昨年、この「日本の30代」を結成した。

 10年を超えるキャリアを重ねるなか、所属劇団でも重要なポジションを占めるようになり、それに伴い外部への客演も増えてきた。しゃにむに突っ走ってきた20代を過ぎ、役者としていろいろなことを考える余裕が出てきた。そして「これまでの作品からはみんなが想像できないような、もっと違った芝居がしたい」と思った者たちが自然に集まり、できたユニットだ。

 もともと松尾スズキのテイストに近い彼らではあったが、そんな思いもあったため、旗揚げ公演では文学座の鵜山仁に演出を依頼し、シェイクスピアの『十二夜』を上演。普段は見せない顔で、よそではあまり見ない十二夜を作り上げた。

 今回は木野花を演出に迎え、唐十郎の『ジャガーの眼2008』を上演する。“唐十郎”という絶対的な個性と“テント芝居”という幻想的なキーワードがついて回るこの作品は古くからのファンも多い。唐以外が上演するときも、割と近い関係の人やテイストを持つ人が手がけてきた。世代もテイストも違う彼らは果たしてどんな形のものを提示してくれるのだろうか…。

【日時】8月28日(金)〜9月7日(月)(開演は28・3日19時、29・7日17時、30・1・4・6日14時、2・5日14時/19時。31日休演。開場は開演30分前。当日券は開演45分前)【会場】駅前劇場(下北沢)【料金】自由席 前売3300円、当日3500円/指定席 前売3800円、当日4000円/高校生 前売1800円、当日2000円(日本の30代webのみ取扱い・当日身分証確認)【問い合わせ】リトル・ジャイアンツ(TEL:090-8045-2079=平日12〜19時[HP]http://www.nihonno30.com/)【作】唐十郎【演出】木野 花【出演】井内ミワク、井本洋平、延増静美、少路勇介、鈴真紀史、竹口龍茶、羽鳥名美子、平岩紙、町田水城、富川一人
『幕末太陽傳』

 1957年に発表された映画『幕末太陽傳』は、死して半世紀を越える現在も“名匠”とうたわれる川島雄三監督が古典落語『居残り佐平次』を軸に、『品川心中』、『三枚起請』などさまざまな噺を一本の物語に紡ぎ上げたもの。フランキー堺を主演に上映され、日本映画史上に残る名作として今もなおファンの多い作品だ。

 舞台は江戸に隣接する品川宿にある遊郭旅籠の「相模屋」。金もないのに豪遊した佐平次は「居残り」と称して相模屋に長居を決め込む。そんな佐平次を軸に旅籠に出入りする攘夷派の志士、女郎らとのさまざまな出来事をテンポよく描く、当時としては異色のコメディー映画。

 この名作を毛皮族の江本純子が上演台本と演出を手がけ、舞台化する。

 主役の「居残り佐平次」には、大河ドラマ『龍馬伝』、映画『るろうに剣心』など映画やドラマ、CMなどでも活躍中の青木崇高。青木は今回、舞台初主演となる。

 当時の映画界の状況、製作過程、そして川島監督のキャラクターも含め、後のクリエイターたちに大きな影響を与え続けているこの作品。

 踏襲しても、ぶち壊しても面白い作品になりそう。

【日時】9月4日(金)〜13日(日)(開演は火木金19時、水土14時/19時、日は6日14時・13日12時30分/17時30分。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】本多劇場(下北沢)【料金】全席指定 7500円【問い合わせ】プラグマックス&エンタテインメント(TEL:03-6276-8443=平日11〜18時 [HP]http://www.taiyoden2015.com/)【原作】映画『幕末太陽傳』(日活株式会社)【上演台本・演出】江本純子【出演】青木崇高/田畑智子、MEGUMI、小林且弥/矢田悠祐、高橋龍輝、清水優、佐久間麻由、和田瑠子、遠藤隆太、梨木智香、阿久澤菜々、平野鈴、大力、岩瀬亮、羽場睦子、猪股俊明/野中隆光、富岡晃一郎、加藤啓/宍戸美和公、金子清文 ほか