WRESTLE-1 武藤、神奈月組が復活F-1タッグ王座初代チャンピオンに

 プロレスリング「WRESTLE-1」の『WRESTLE-1 TOUR 2015 ファン感謝デー』が9日、東京・後楽園ホールで開催された。

 メーンで行われたのは「F-1タッグチャンピオンシップ 初代王者決定戦」。これはかつて武藤が全日本プロレス時代に創設されたもの。F-1の「F」は「FAKE(ニセモノ)」の頭文字。プロレスラーと芸人が組んで戦うシステムで主にファン感謝デーで開催されてきた。2012年を最後に長らく行われてこなかったが、この度WRESTLE-1のマットで復活。

 全日本時、初代王者に就いた武藤敬司、神奈月組と征矢学、スギちゃん組が対戦。16分13秒、神奈月がシャイニングウィザードからの体固めでスギちゃんから3カウントを奪い、武藤組が初代王者となった。

 試合は先発の武藤が征矢に低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、足四の字固めと必殺フルコースを披露すると、代わった神奈月とスギちゃんが全く同じ攻防を見せるなどF-1ならではの動きを見せる。

 スギちゃんが「シューズ底を抜いてやったぜぇ~。さっきそれでトイレに行ったぜぇ~」、武藤の控室から持ってきた毒霧を口に含むも噴射せずに「全部飲んでやったぜぇ~。毒なのに大丈夫だぜぇ~」とワイルド殺法?を繰り出せば、神奈月は先日、文科相に就任した馳浩に変身し説教攻撃。そして武藤との井上陽水のモノマネの共演。揚げ句には武藤にハゲヅラをかぶらせて武藤のモノマネをさせるという荒業まで繰り出した。

 終盤、スギちゃんがブレイク前のカルトキャラである「おっぱい先生」に変身し、おっぱいからの“毒泡”噴射で反撃したが、最後は神奈月がシャイニングウィザードからの体固めで3カウントを奪った。

 負けたことから試合前の成り行きで、番組の企画で買った648万円の腕時計を没収されたスギちゃんだったが、試合後「これで入ってくる仕事もあるんです」と土下座で頼み込み、なんとか奪還。もっとも武藤に「じゃあ次はノーギャラで」と再度の出場を約束させられたスギちゃんであった。