脱こじらせへの道 第9回 女性同士の遠慮がこじれを招く!?

こんにちは、田口です。

 今回は「女同士でエッチな話題……どこまでできる?」というアンケートからこじれについてお話したいと思います。

  いつもアンケートは、テーマによってコメント数に差が生まれるんですが、今回はコメントがいつもより多かったですね。
 ふだん言えない分、ここで吐き出そうという気持ちもあるのかもしれません。
 ということからも、やっぱり、女性はいつでもエッチな話題ができるわけではない、というのが見てとれますよね。

 そしてエッチな話題といっても真剣な相談事として話すパターンがほとんど。
 悩み相談のほかにも、何が良かったとか悪かったとかいう会話がメーンになっているということは、セックスに対してまだ夢を抱いているというか、日常とは地続きではないんだな、という感じがします。
 最近流行りの“あるあるネタ”だったり、「セックス中にこんな面白いトラブルがあって〜」というような話をするちう人はほとんどいませんでした。
 (ちなみに、私はこの面白系が結構好きです。ほかの女性にもそういう人が増えればいいのに……と、GIRL’S CHでも「女の子のエッチなあるある大辞典http://girls-ch.com/original/daijiten.php」という企画を配信していたことがあります。)


 細かく見ていくと、経験の少ない人や、処女であるとか、なんらかのコンプレックスを持っている人ほど話しにくいようです。

 男性の場合は経験人数の少なさがコンプレックスになることがあるかと思うんですが、女性は経験人数ではなく、そもそも処女かどうかということが大きいようです。一度経験してしまえば、2人だろうが10人だろうがそんなに差はないと思います。
 「100人超えてます」なんていうのは別ですけどね。周りがひくから話しにくいという場合も……。

 これは私の経験談なのですが、女性同士でイク・イカないという話題で会話をしたことがありまして、イッたことがあるという人は積極的に話すのですが、イッたことのない人は無口になります。「イッたことがない自分はおかしいのかも…」という不安が募り、言い出しにくいのかもしれませんね。そのときは、誰かが「イッたことのない」という話を切り出すことでようやく、そういう人も「実は私も」と会話に加わってくれました。

 女性のセックスの話は、ふだんあまりしないし、メディアにもそんなに載っているわけではないので、どういう状態が普通なのかとか、何が流行っているのかということが分からない。だから仲間内で話をしたいんだけど、あまりに過激なことを言ってしまうとひかれる可能性もあるし、反対に無知すぎて恥ずかしい場合もあるから、おずおずとさぐり合いながら会話をしているといったことなんだと思います。

 男性の場合、情報が溢れかえっているので、自分のやっていることが普通かどうかはだいたい分かる。AVもここまではノーマル、このへんは特殊、といったように分かりやすくジャンル分けされてますしね。

 では情報が多くなればいいのかというと、私はそうではないと思ってます。
 最近は女性の性に対してあけすけなメディアが増えてきています。女性向けのコラムサイトでも、「こんなビッチな経験がある!」とか「こんなアブノーマルなことをしちゃった!」とか「セフレが何人いて…」というような過激・暴露系の記事が多くて、そういう記事を見過ぎちゃうと、「私、全然そうじゃないから、そういう話題は恥ずかしくてできない」と思ってしまう人もいると思うんです。
GIRL'S CHとしては、そういう過激なものも認めつつも、「あなたの人生はあなたのものだから間違いということはないですよ」という姿勢をとっていきたいですね。ビッチも肯定するけど、処女も肯定するというような。

そしていちユーザーとしては、情報の選別をしていく目と知識を持たないといけない。
女性の性に関することは、これまでが少なかった分、これからたくさん出てくるようになりますが、さっき言ったような過激なものも混じっています。

そういった過激な記事は、実際は男性が「女ってこんなことしてるんだ!」なんて好奇心で読んでいる場合もあって、そのせいでヒットしている、というようなことも。
すべてを鵜呑みにしないで、「まぁこういう人もいるよね」くらいで流すのが良いのかもしれません。正解なんてないんですから。


ここ2回は男性に遠慮して女性側がいろいろと言えなかったりすることがあるから「男性のこじらせを直してください」という話でした。
でも今回分かったのは、女性同士でも遠慮している部分があるということ。そして女性同士でもハードルがあるということにあまり自覚的ではない。そこに気づけていないのでは、男性に対して遠慮していることにも気づけていないのではないかと思います。
だからそこに気づいて乗り越えていくことがこじれの解消につながるのではないでしょうか。


ちなみにエッチな話題の中でも、なぜか「オナニーの話は恥ずかしい」という人が多いんですよね。
このへんは次回以降で考えていきたいテーマですね。
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。