内村が個人総合6連覇 男子団体総合は37年ぶりの優勝

片手では収まらない!! 内村は6本の指を立てて偉業をアピール(写真:AP/アフロ)

 体操の世界選手権が英国のグラスゴーで10月23日~11月1日の日程で行われた。

日本は第6日(10月28日)に行われた男子団体総合で270.818点で1978年ストラスブール大会以来、37年ぶりの優勝を飾った。世界大会では2004年アテネ五輪以来の金メダル獲得。

 予選の上位8チームが各種目3人の合計点で競った決勝。日本は内村航平、田中佑典、加藤凌平、早坂尚人、萱(かや)和磨、白井健三のメンバーで出場。内村が予選の床運動でトーマス(後ろとび1回半ひねり前方かかえ込み宙返り転)の着地に失敗し、床に頭を強打し首を痛めるなど不安はあった。しかし、序盤の床運動、あん馬で高得点をそろえ、最終種目の鉄棒の田中、内村が落下するなどのミスを補い、逃げ切った。

 日ごろから団体での優勝にこだわってきたエースの内村は試合後「ずっと2位だったのを塗り替えられた。(2020年)東京五輪の世代も衝撃を受けたと思う。伝統はやっぱり団体の金メダルというのを知ってくれたかな」と話した。

 また内村は第8日(10月30日)に行われた男子個人総合では6種目合計92.332点を挙げ、自身の史上最多記録を更新する6連覇を果たした。

 5種目終了時点で森泉コーチが暫定トップの内村と2位との点差を計算し余裕があると判断。離れ技のカッシーナを抜き“美しさ”にこだわりフィニッシュした。

 テレビカメラに向かって数を数えるように1本、2本と指を広げ、最後に「6」を示した。このポーズについて内村は「『片手じゃ収まらないよ』とやっておこうと思って」と笑顔で語った。

 今大会、男子は団体総合、個人総合、種目別の床運動の白井、鉄棒で内村が金。種目別のあん馬で萱が銅と、計金メダル4個、銅メダル1個を獲得した。

 リオデジャネイロ五輪に向け、水鳥寿思監督はEスコア(実施点)で評価されたと分析し、「世界のトップに立った自信が選手についた」と述べた。ただ、3位の中国は日本よりDスコア(演技価値点)が高く、「実力を出し切っての結果とは思えない」と警戒した。

 女子はメダルこそなかったものの団体5位。村上茉愛と寺本明日香が個人総合でトップ10入りして健闘した。

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