脱こじらせへの道 第10回 特別編 劇団Rexy出演者7人にインタビュー

写真上より、一徹、月野帯人、有馬芳彦、北野翔太
 こんにちは、田口です。このコラム、第2、第4金曜更新ということで、今回は3週間ぶりの更新です。ちょっと時間が空いてしまいましたが、みなさん大丈夫ですか? こじれてないですか?
 
 今回は特別版です。
 実はこの度、私がプロデューサーを務めているGIRL'S CHや、女性向けAVメーカーのSILK LABOで活躍しているエロメン・イケメンたちがRexyという劇団を旗揚げしまして、11月21日からその公演が始まるんです。
 それで今回はその稽古場にお邪魔して、いろいろとお話をうかがってきましたので、その模様をお届けします。
 参加メンバーは一徹さん、月野帯人さん、有馬芳彦さん、北野翔太さん、渡部拓哉さん、小田涼さん、北澤剛さんの7人。豪華な顔ぶれです。
 みなさん、稽古前とあってリラックスモードでした。ではどうぞ。
 
◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 ——みなさんはふだんは映像での活動がメインですが、生の舞台に不安なんてないんでしょうか?
 月野「僕は台詞覚えがすごく悪いので不安しかないですね。台本を見た感じだけでも超セリフが多いんです」
 ——渡部さんと有馬さんは舞台の経験が多いですよね。やはりこの2人が中心となっている感じですか?
有馬「いえ、特にそういうわけでは(笑)。ただ、台詞は覚えてください!ってことぐらいですよね」
 ——舞台は楽しいですか?
 有馬「楽しいですね」
 ——不安は?
 有馬「不安なのは、強いていえば今回みたいな…(笑)。いつもは舞台に慣れている役者たちとやっているじゃないですか。今回は舞台が初めての人も多いので、そのへんはすごく不安です」

——今回の舞台はGIRL'S CHとSILK LABOのクロスメディア戦略のひとつなんです。
北澤「クロスメディア…?」
——映像だけではないさまざまなメディアでみなさんの魅力を発信していこうということですね。
 北澤「難しい言葉使われると、マジで分かんない(笑)」
——Rexyの話を聞いたときどう思いました?
北野「びっくりしました。まさかと思いました。映像だとミスったり台詞を覚えてなくても、撮り直しがきくじゃないですか。上手くいった部分を使えばいいわけですから。舞台だと、リアルタイムでもし間違ったらまずいじゃないですか。だから…“ああ、ついにこんな話がきちゃったか”って思いました」
——できれば避けたかったけど、こうなってしまった以上はやるしかない?
北野「そうですね」
月野「そうなんだ(笑)」
——北野さんは今年デビューしたばかりじゃないですか。なのに今年は舞台までやることになりました。この1年の変化はすごいですよね。
北野「いろいろやらせていただいて楽しんでいます。この舞台が成功したらもっといいなって思いますので、頑張ります。ただ、どうなるかは実際のところは分からないですね」

——このメンバーでふだんは会って遊ぶようなことはあるんですか?
渡部「北澤とは普段から仲がいいですね。北澤、小田とは一緒に仕事をする機会も多いです」
——みんなでまとまって長い期間を過ごすのは初めて?
月野「ほとんど会ってないですよね。だから知らないっちゃ知らないことのほうが多いんじゃないですか」
——この稽古場でお互いを知る、といった感じですか?
渡部「この舞台をやることが決まってから、集中稽古が始まる前にワークショップもで何度か会ったので話すようになりました」
——そのなかでも意外な側面を見せている人はいます?
月野「意外っていうかワケ分かんない人が多いなって気がします(笑)」
(一同爆笑で「自分でしょ(笑)」「完全に自分のことじゃないですか(笑)」の声)
——例えば?
月野「みんな個性ありますよね。ホントワケわかんない(笑)。小田君は一番不思議なキャラですよね(笑)」
渡部「いや、月野さんがダントツで一番ですよ(笑)」

写真上より、渡部拓哉、小田涼、北澤剛
——GIRL'S CHやSILK LABOだと女性の方が演出されるのがほとんどだと思うんですが、今回男性の演出家ということでそのへんの違いは感じますか? 気をつけてやっていることなんてありますか?
北澤「逆にやりやすい。自分は、ボクシングをやっていたり男の世界で生きてきたので。女性用の映像だと普段気にしないようなことで気をつけなければいけない部分がいっぱい出てくるんですけど、今回はそういうことはなさそうなので」
渡部「その人が醸し出している空気感とか現場の空気感で多分みんな変わってくるから、男性か女性かはあまり気にしないかな」
——SILK LABOと比べてどうですか?
月野「僕は正直、こういうこと言うのもなんですけど、ずっとそういう環境でやっているということもあると思いますが、監督は女性のほうがテンションは上がりやすいですね。変な意味じゃないですけど(笑)」
北澤「月野さん、ずっとチャック空いてません?」
月野「ホント?」
一同爆笑。
北澤「さっき会った瞬間に思いました」
月野「もっと早く言うべきでしょ(笑)」
北野「僕は多少は女性がいたほうがテンション上がるかな、とは思います」
月野「言ってやれよ、北澤さんに」
一同爆笑。
北野「やっぱりおっぱい見ないとテンション上がりませんよ(笑)」
月野「そりゃそうですよ」
——大丈夫ですか? 言わされてませんか?
北野「いやいや大丈夫です。こういう人ですからね。俺だけじゃないですから、ホントに(笑)」
月野「まさか女の人が一人も入らないとは思いませんでした」
——監督だけじゃなくて、ふだんは女性を相手にすることが多いのに今回は男だけ。そこもテンションに影響が…?
北野「はい。(笑)でもそれはそれで、なんていうんでしょう…。学生時代というかそういうノリで楽しくやれているのかなって思います」
——みなさんは?
一徹「北野君は高校で演劇をやっていて、そのあとも自主的に演劇はやっていたんだよね?」
北野「ちょっとだけです」
一徹「この舞台のお仕事をいただいたときに “もう1回できる”って、とても前向きにとらえていたのが、僕は印象的でした。北澤君とかも、最初は大丈夫かなって思っていたんだけど、電車の中で、ヤンキー座りしながら台本を読んでたところを見て、実はすごい…」
北澤「今の話、ヤンキー座り必要でした?(笑)」
一徹「みんな前向きにやってるなってことが伝わってきて、頑張ってるなって感じがしましたね」
——ご自身は?
一徹「僕はみんなのパワーに負けないように頑張ってついていこうという気持ちですね」

——通常の仕事をしながらの稽古って切り替えなんかが難しくありません?
一徹「女性向けのAVってエッチに至るまでのプロセスを大事にしているじゃないですか。男性向けだったら、ズボズボ、ハメハメですが、女性向けはいちゃいちゃを大事にする。その過程って、台詞があって監督の演出が入っているのでお芝居と一緒。僕たちはもともと役者の志望ではなかったので、いってみれば素人なんですよね。なので今回、プロの脚本・演出家の方にやっていただくので、改めて基礎を底上げさせてもらういい機会だなって思います。だから同じ。延長線上にある感じです」
——なるほど。この劇団公演を経験することによって、SILK LABO、GIRL'S CHの作品の質も上がっていくということですね。
ちなみに男子が7人揃っているわけじゃないですか。誰と誰が仲がいいとか、仲がよくなりそうだとかあります?
一徹「僕の願望としては小田君とツッキーが仲良くなったら、どんな化学反応が起きるのかなって期待してます。とにかくツッキーは不思議なんです。良くも悪くも裏表がない。本当にある意味、欲求に対して誰よりもピュアに生きている人なんです。小田君は不思議な…」
北澤「実は計算高いよね(笑)」
一徹「内に秘めているものがありますよね」
小田「どうですかね…」
渡部「小田君は言葉は多くないですけど、喋ると意外に結構ぼろぼろ出てくる。それをみんながいる前ではあんまり出さないですよね」
——リーダーシップを取っているのは一徹さん?
一徹「どうなんでしょう。僕はもともと素人なので、そこは経験者である有馬君とか渡部君をものすごく頼りにしている部分はありますね」
——みんな一匹狼タイプですよね。
一徹「世間から見ると同じかもしれないんですが、厳密にいうとSILK LABOとGIRL'S CHは微妙に違っているんです。線引きがされていて、目指す方向もなんとなく違うって僕は勝手に思っていたんですが、今回はその2つが一緒にやるとなったらどうなるのかなっていう実験的な試みだと思うんです。最近は本業以外の可能性を模索している若手の子たちがたくさんいるように思います。エロメンとしての活動以外にも、お芝居とか、“男版の壇蜜さんみたいになりたいんです”というように仕事の幅を広げることに夢を持ってくれている。今回の舞台はそういうふうに“女性向け”という括りの中で、もっと可能性が広がっていくきっかけになるのかな、とは思っています」

——劇団Rexyはたとえば「モーニング娘。」さんみたいにメンバーがどんどん増えていけばいいと思っているんです。20人30人とイケメンが勢ぞろいしていって、劇団Rexyというブランドができていけばいい。そうしていくなかで、いま一徹さんがおっしゃっていたように若手の希望のひとつになればいいな、という思いもあります。
ちなみに作品のタイトルが『ロミオとジュリエットですが…』となっているのですが…。
一徹「男しかいないのにどうやってロミジュリをやるんだろう、と思われる方も多いと思うんですが、そこはみなさんのご想像にお任せします、みたいな感じで…。この人がロミオなのかな?この人がジュリエットなのかな?みたいなことを楽しむ感じがいいのかな?という話はしています。そういう形をとったシチュエーションコメディーになっています」

——ファンにはどんなところを見てほしいですか?
北野「生の演技の息遣いだったり、間だったりというものをリアルタイムで見ていただいて楽しんでいただきたいなって思います。その流れの中で笑ってほしいところは笑ってほしいですし、ちょっと感動するところも感じていただけたなら、感動して帰ってくだされば、さらにうれしいなって思います」
有馬「僕はふだん他の舞台に出るときは、ほぼ悪役なんです。今回は久々に悪役じゃない役をやるので、今まで僕の舞台を見に来てくれている人は初めて悪役じゃない僕を見ることになるので、そこは楽しみにしてほしいなって思います」
渡部「今僕らがやっていることは新たなジャンルというか、これから世間に浸透していこうとしているものかもしれないんですが、それをこれからもっと盛り上げていこうというメンバーが集まって、ひとつのモノを作ろうとしています。そういう僕らの姿を見てなにかを感じてもらえたらいいなとか、“こいつら面白いことやってるな”って思ってもらえるような作品ができればいいなって思ってやっています」
北澤「自分、もともとプロボクサーだったので、こういう人前で…。なんていうんだろうな。来ていただいた人に、“ああ面白かった”って言ってもらえればそれでいいので、どんな自分を見てほしいとかよりも、楽しんで帰っていただけたらいいなって思っています」
一徹「僕も楽しんでもらえたらな、っていうそれだけですよね」
北澤「同じこと言うのは禁止ですよ」
一徹「うわー(笑)。来てよかったなって思ってもらえるように頑張ろうっていう感じですかね」
月野「帰りにセックスをしてほしい気分になってほしいですね」
小田「お芝居という形で舞台に上がるのは初めてですので、自分としての新しいジャンルを開くいい機会になればいいなっていうのが本音です。全体としてひとつの面白い作品になればいいなっていうのと、あとは自分たちの面白いとお客さんたちの面白いというのが一致する場合としない場合があると思うんですけど、それが一致するように、芝居のときもお客さんのことを考えながら稽古できたらいいなって思います」
北澤「いい奴だな。いい子ぶったな」
小田「そんなことないです」
一徹「120点ですね(笑)」

——稽古で印象に残ったことってなにかありますか?
一徹「舞台の人って稽古の初日に打ち上げをするというのが習慣らしいんです。なので稽古初日に軽く打ち上げをしたんですが、演出家の方がツッキーに対して“俺は悔しい”って言ってたんです」
月野「ん?」
一徹「ツッキーも言ってたけど、映像と舞台だと呼吸の使い方が違うじゃないですか。舞台は腹式呼吸だけど、映像だとマイクが拾ってくれるので、そんなに大きい声は出さない。それでツッキーは滑舌が悪いとか腹式呼吸ができていないとかをコンプレックスに思うあまり、大きい声を出しちゃったでしょ。そうしたら“この人の面白さが削がれた”ってものすごく後悔していた。ツッキーも“それを注意されたのが悔しい。自分は自分のままで良かったんだ”って言っていたのも印象的でしたね」
 ——最後にものすごくいい話が出ましたね。
一徹「腹式呼吸をしながら感情移入をするのって難しいよね」
月野「そうですね」
一徹「あまり慣れてないから」
——そんなときに経験者がアドバイスを…。
月野「なんも言ってくれないし(笑)」
渡部「そもそも聞いてもないじゃないですか(笑)」
劇団Rexy『ロミオとジュリエットですが…』
【日程】11月21日(土)〜24日(火)【会場】シアターモリエール(新宿)【出演】一徹、月野帯人、有馬芳彦、北野翔太、渡部拓哉、小田涼、北澤剛【オフィシャルサイト】 http://rexy.tokyo/
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

過去のコラムはこちらでチェック!
<脱こじらせへの道 アーカイブ  http://www.tokyoheadline.com/?p=165709http://www.tokyoheadline.com/?p=165709 >