初主演映画が公開 黒木 啓司 EXILE / THE SECOND from EXILE

SPECIAL INTERVIEW
出会いがあることで人は成長できる

リアルに物事を感じることが人の心を動かす

「今回の映画は、青年海外協力隊の50周年記念イベントのひとつとしてやらせていただいたのですが、僕自身、青年海外協力隊がどんな活動をしているのか、撮影に入るまではあまり知りませんでした。沢田樹というカメラマンのアシスタントの役だったのですが、樹も青年海外協力隊のことをあまり知らずに、海外に行って自分の夢を叶えたいという考えの人間だった。フィリピンに派遣されて、だんだんと変わっていくところがこの映画の見どころだと思います。僕自身、撮影でフィリピンに滞在したのですが、そこで見た風景に衝撃を受けました。マニラ市内でも裸足で歩いている人、物乞いをする子どもたち、そして夜、道路で寝る母親のそばには真っ黒になった裸の赤ちゃんが普通に寝ている。そんな光景を目の当たりにして、日本は恵まれているなと思ったし、そういう環境をなんとかしたいと思って、青年海外協力隊の人が行くんだろうなと分かりました。マニラは銀座みたいな一角もあるんですが、10分ぐらい行くと、市場にしても道路にしても川にしても汚れていて、異臭もすごい。そういうのを見て、感じると現地に行ってリアルに物事を感じることが人の心を動かすんだなと思いました。また、そういう現状を変えるには子供たちが学校に行くという環境を整えて、与えていき新しい未来をつくっていってあげないといけないのかなという気がしました」

外国語でも言葉を伝える感情は同じ

「英語のセリフが結構あったんですけど、それを覚えるのが大変でした。ただ、言葉を伝えるという感情は一緒なので、まず日本語で言ってみて、その感情に言葉を乗っけていくっていう作業をしました。ただ、こっちから言う場合はいいんですけど、フィリピンの役者さんが、台本通りのセリフではなく、その場に適した言葉や言い回しに変えてくることがあって、演技やセリフを返すタイミングに戸惑うことがあり、そのやりとりだけで時間が過ぎていったこともありました。また撮影以外でもみんなでずっと同じホテルに滞在していたので、一緒にご飯を食べたり、お酒を飲んだりしていました。映画に出演しているノエル役の子がいるんですけど、この子は役者ではなく、本当にお父さんとお母さんが普段家にいない貧しい生活をしているんですね。ですからある時ノエルと思い出作りでナイトマーケットに行き、靴をプレゼントしてあげました。また、大人の役者さんとはバギオカントリークラブっていう、こっちでいうクラブみたいなところに繰り出して一緒に踊ったりもしました」


出会った人たちによって支えられてきた

「この映画のお話をいただき、台本を読んだ時に、僕が等身大でできる役だなと思いました。それは男性なら誰もが通る道だと思うんですけど、若いうちは親に対しての反抗心があったり、世間知らずなところがあったり、夢を叶えるにはどうしたらいいか葛藤やもがきがあったりする。それが人と触れ合うことにより成長し、最終的には親のありがたみや人の優しさが分かる人間に成長していく。それを描いたこの映画は沢田樹という男の成長物語だと思います。僕自身もこれまで、いろいろな人と出会って、その人たちの力でたくさんの困難を乗り越えてこられた。一人じゃ何もできないし、結局出会いがあることで成長できるんだと身をもって感じますね。ダンスを始めたころの先生やHIROさんはじめJSB、そしてもちろんEXILEのメンバーもそう。ほかにも今でもクラブシーンで活躍する、EXILEに入る前に一緒にダンスをやっていた仲間たち。数え切れない出会いによって、自分は支えられてきたんだなと思います」

新しいEXILEを作っていきたい

「今年、EXILEのオリジナルメンバー3名、MATSUさん、ÜSAさん、MAKIDAIさんが勇退されるということで、HIROさんの時も思ったんですが、EXILEの血をより濃くしていかなきゃいけないなと思っています。また残ったメンバーで新しいEXILEを作っていかなきゃいけないという気持ちも。ATSUSHIくんともそういう話をしますよ。“これからが僕たちの正念場だね”って。個人的には、故郷である九州を活性化させるような活動を新たにできればなと思っています。例えば、いろいろなアーティストを集めてフェスをやったり、それを九州だけではなく、アジアに広げたりするとか。そこに、集まる若い人や子どもを手助けして、同じ夢のステージにあがれるとか、そういう夢も与えられるようなことをやっていきたいと思っています」

人を笑顔にできるアーティストになりたい

「今回、この映画をきっかけに、僕も青年海外協力隊を知ることができました。普段からボランティアは身近にあり、日本を元気にということで、ÜSAさんたちと復興支援で東北に行ったり、ライジングサンプロジェクトに関わらせていただき、子どもたちと触れ合ったりしています。ほかにも福祉活動に参加させていただく中、ボランティアって重く考えずに、例えばゴミを拾うのだってボランティアだし、人に優しくするのも広い意味でいえばボランティアなんじゃないかと思うようになりました。ですから、みんなが小さいことから、身近なことから、人のためにできることをやったらいいんじゃないかなって。また、今回はフィリピンにクローズアップしているので、これを機会にフィリピンのことをもっと分かっていただき、この映画で伝えたいメッセージをみなさんに届けたいという気持ちで演じたので、ぜひ1人でも多くの人にこの作品を見ていただけたらと思います。また、EXILEのメンバーとして、これからもLove、Dream、Happinessを届け、人を笑顔にできるアーティストを目指しもっともっと頑張っていくので、ずっと応援していただけたら、うれしいですね」
©「クロスロード」製作委員会
『クロスロード』2015年11月28日(土) 全国ロードショー

【出演】黒木啓司(EXILE)、渡辺大、TAO、アローディア、飯伏幸太(DDT プロレス/新日本プロレス)、山本未來、加藤雅也(友情出演)、榊原るみ、長塚京三
【URL】 http://crossroads.toeiad.co.jp/http://crossroads.toeiad.co.jp/