井上から堺へ!大河ドラマ主人公がバトンタッチ

 井上真央と堺雅人が25日、渋谷のNHKで行われた大河ドラマ主演バトンタッチセレモニーに出席した。バトンタッチされる側からする側になった井上は「(昨年のバトンタッチセレモニーでは)不安でいっぱいでしたけど、1年間走り続けて、役者としても人としても、価値観が変わることがたくさんあってすごく成長させてもらった。大変な分、得るものもたくさんあった」と、振り返った。

 セレモニーは、大河ドラマの新旧の主演がドラマにゆかりのある土地の品物を交換するもので、井上は『花燃ゆ』の舞台となった群馬県の品としてシルクのストール、『真田丸』の堺は長野県は信州特産のりんごで、互いをねぎらいつつ、エールを交換。堺は「年末ロケが予定されているのでみんなで首に巻いて結束を高めたい」と、意気込んだ。

 井上は、久しぶりのスタジオに「寂しさを感じます」と素直なコメント。撮影終了時には「やり切ったという思いが強かったので、すがすがしい思いだった」というが、「(撮影)後半になってくると、『花燃ゆ』のTシャツを着ていたスタッフさんがだんだん『真田丸』のTシャツを着るようになったり、ずっと一緒だったスタッフさんがいないなって思うと『真田丸』の撮影に行っていたり……。ちょっと寂しいなと思うこともあったんですが、こうやって引き継いでいかれるんだなと思いました」と、笑った。

 そのコメントを受けて堺は「僕が、『花燃ゆ』のTシャツの余ったやつをもらっていって現場でちょくちょく着ようと思います」と話して笑わせ、さらに「(『真田丸』の)現場で『花燃ゆ』のTシャツを着ているかたも何人もいる。まだ『花燃ゆ』は終わってない…」と報告した。

『花燃ゆ』も残すところあと3話。富岡製糸場の危機や再婚など最終回までドラマティックだ。井上は「幕末を生き残った者たちが新しい日本のために一生懸命な姿、幸せになっていく姿を見てほしい」とPR。

 一方堺が座長を務める『真田丸』も初回放送の2016年1月10日までカウントダウンが始まっている。「真田は、有力大名に囲まれ、ちっちゃなところから始まります。波に揺られながら、どこにたどり着くか分からない先の見えない旅に船出します。この航海につきあっていただければ」と、話した。