脱こじらせへの道 第16回 男はお金でチャンスを買う。では女性は?

「ムラムラしたときに利用した」「どんな相手か分からないから怖い」出会い系サイト、使ったことある?

 こんにちは、田口です。

 1月は第5金曜まであったので3週間のご無沙汰でした。
 この間にもいろいろなニュースがありましたね。今年は1月から大豊作で今から年末が楽しみです。(不謹慎ですが)

 さて、今回は前回話した男性をアクセサリー的に見ている話からの延長に加えて、性欲についても掘り下げてみようかと思いまして、
『「ムラムラしたときに利用した」「どんな相手か分からないから怖い」出会い系サイト、使ったことある?』
 というアンケートをもとに話を進めてみたいと思います。

  最近、女性向け出会い系アプリや、GPSを使って近くにいる異性(同性も可能ですが)と出会えるアプリが流行っていまして、出会い系事情も変化しつつあります。

 まず先に出会い系についてご説明します。
 出会い系と聞いてまず想像するのはどんなものでしょうか? いわゆる「出会い系サイト」と呼ばれる登録制のサイト、というのが多くの方のイメージではないかと思います。誰でもどこでも利用できるという点から、ガラケーとともに流行りだしました。いまだにこういったサイトを利用する人は多く、最近ではスマートフォンアプリとしてより気軽にどこでも利用できるようになってきました。
 友人としての出会いを求める人から、すぐに肉体関係をもちたい人など、目的にあわせた相手を検索できたり、掲示板があってそこで連絡を取り合ったりして出会うというのが基本の形。援助交際の温床と言われたり、実際に事件も発生したり、結構アングラな匂いがしていました。

 それが一気に変わったのが、フェイスブックを利用して真面目な出会いを探すというスタイルのものが登場してから。これらは真面目な出会いを提供するという体で、どちらかというと結婚とかちゃんとしたお付き合いを打ち出しているので、女の子にとってもこれまでの出会い系サイトといわれるところより、ぐっとハードルが下がるわけです。結婚相談所に登録するような感覚に近いかも。
 どれも仕組みは一緒で、相手を見つけて、フェイスブックでいうところの「いいね」をして、マッチングしたらメッセージが交換できる。最近はこれが主流です。

 何が信頼できるのかというと、フェイスブックと連動しているので、みんな身元がしっかりしている(ように見える)。自分の顔や身元がわかるちゃんとした写真を出している人も多い。もうある程度ビジネスになっているからオープンな雰囲気があり、女性も手を出しやすい。
 こうなるとそれまで出会い系を使ったことがなかったような女性も多く登録するので、男性の中にも「ここだったら、いろいろな女の子に出会えるぞ」とか「今までにはいなかったタイプのかわいい女の子がいるぞぞ」ということで始める人が多いようです。なのでSNSでの出会いの割合が、ここ1〜2年でぐっと上がっているはずです。

 また、ここ数カ月ではやってきたスマホアプリがあるのをご存じでしょうか。これも基本的にはフェイスブックと連動していますが、これは今まで紹介していたサイトと違って、ゲームっぽいんです。
 無作為に出てくる相手の写真とプロフィールを見て、「好き」「好きじゃない」と◯×ゲームの感覚でタップ(またはフリック)していって、同じく「好き」を選択した人同士でマッチングする。そうなるとマッチした相手同士で連絡が取れる。
 他のアプリとの一番の違いは、これまでのように条件を選択して探すのではなく、勝手にどんどん出てくるというところです。

 このアプリにはもうひとつ特徴があって、近くにいる人を探せる機能があるんです。3キロとか10キロといった狭いところで設定ができるので、近くにいる人とすぐに会いたいという人に、とても適しています。

 表向きは、安全に友達をたくさん作ることができる。近くにいる人と出会える、友達になれる、というのがメーンのアプリなんですが、私の周りでは近くにいる人とすぐやりたい人が使っていたり、帰省とか旅行先で一人で寂しいから誰かいないかなっていう感じで使っている人もいたりします。また、もともとは海外で流行っているアプリなので、海外旅行で現地の人と出会えたり、国内でも他のサイトより外国人の登録率が高いような気がしますので、外国の人と知り合いたい人にも向いているかもしれません。

 多分、このへんが最先端でしょう。
 こう見ると昔に比べて、出会い系って女性に対してすごくハードルが低くなっている分、これから女性の利用者がどんどん増えてくると思います、なので出会い系やSNSを経由して出会うカップルはすごく増えてくる。そうなると出会い系で女を漁る男も増えてくると思うのでそこは注意しましょう、という話にもなりますね。

 これらのアプリは登録にはお金がかからないんですが、より便利な機能を使おうと思ったら課金しなければいけない。ゲームと一緒ですね。

 ちなみに2番目にあげたサイトは女性も課金制です。だからより真剣度が高い。
となると、男のほうも「女も真剣だ」と思いますよね。今までの出会い系とは意味合いは全然違いますね。

 かねてから出会い系サイトというのは、男性がお金を使うところでした。メッセージのやり取りや動画を見るためにもお金で買ったポイントを使う。
 女性がたくさんいるサイトに男性がやってきて、課金という形でお金を落としていく。
 女性の登録者を増やせば、サイトは成り立つ。そういうメカニズムでしたので女性はお金がかかりませんでした。

 出会い系の喫茶店とか居酒屋もシステムは一緒。女性は基本的にタダですよね。お金を使うのは男性ばかり。

 そう考えると、これまで女性はなんでもかんでも無料で享受できていました。でも最近では収入なんかでも男性と女性の差がどんどんなくなっている。それ以外でもいろいろな局面で差がなくなっているなかで、欲しいものに課金をするということが当たり前になってくるのではないでしょうか。
 その中にはAVも含まれるでしょう。

 出会い系については「怖い」とか「誰が来るか分からない」という不安を解消するキーはここにある。要は、女性の場合はお金を払って安全を買っているということです。

 なんか出会い系サイトやアプリをPRしているみたいに聞こえるかもしれませんが、別に推奨はしていません。課金という形で、そういう悩みや懸念はある程度解消され、安全は担保されるということの例えとして聞いてもらえれば、と思います。

 言うなれば「男は課金でチャンスを買っていたが、女の場合は課金で安全を買う」ということ。

 そう割り切ってやってみるかみないかはあなた次第です。

 なんか名言っぽいの出たところで、また今度です。

田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。

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