「家具の彫刻家」と讃えられる北欧家具の巨匠 知っておきたい名作家具(4) フィン・ユールの美しき世界

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出典:Ordrupgaard | Finn Juhls hus – arkitektur og møbler i verdensklasse

著者:パップ英子 “FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)
ハンガリー在住コラムニスト。
食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。
2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。

自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン”
http://www.finomagazin.com/

デンマークを代表する建築家兼デザイナーのフィン・ユール。「家具の彫刻家」と謳われた彼の名作家具を紹介します。 これまで紹介した、ハンス・J・ワグナー、アルネ・ヤコブセン、そしてボーエ・モーエンセンとともに、北欧の名作家具の4大巨匠に数えられる人物です。

■「家具の彫刻家」が生み出す斬新なデザインと美しい曲線
 これまで、ハンス・J・ワグナー、アルネ・ヤコブセンなど、北欧インテリアの巨匠達が生んだ名作家具を取り上げてきました。今回は、上述したふたり、そして、ボーエ・モーエンセンとともに、北欧の名作家具の4大巨匠に数えられる人物、フィン・ユールの美しい世界をご紹介します。

 フィン・ユールはもともと建築家でしたが、モダンアートの影響を大きく受けたその彫刻的なデザインは、長く建築業界から異端のレッテルを貼られていたそうです。

 しかし、そのデザイン形態の斬新さ、美しい曲線、さらにその完璧なまでに美しいディテールで、しだいに世間から「家具の彫刻家」と讃えられるようになりました。

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