自分の頭に合った枕の選び方|住まいの大学

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快適な睡眠環境のために、布団やマットレスを選ぶのと同じくらい重要なのが枕選びです。枕が合わないとなかなか寝つけないだけではなく、肩こりや顔のむくみにもつながってきます。今回は、自分の頭に合った枕の選び方をご紹介します!

■理想は、首と布団の隙間を埋めてくれる枕

睡眠環境を考える上で、自分に合った布団やベッドのマットレスを選ぶことも大事ですが、それと同じくらい枕選びも重要です。枕が高すぎたり低すぎたりして自分の頭に合わないと、肩こりや顔のむくみにつながってしまうことも。いろいろな枕を試したけど、いまいちしっくり来ない…という人も多いのではないでしょうか。そこで、ここでは自分の頭に合った枕の選び方をご紹介します。

 では、そもそも枕の役割とはどういったものなのでしょう?

 人の頭の形は、後頭部がでっぱっていて、首の部分がへこんでいます。そのため、横になると首の後ろと床の間に隙間ができてしまいます。枕は、この隙間を埋める役割を担っています。枕によって首の隙間を埋めると、接地面が広くなるので頭の重みが分散され、肩や首への負担が少なくなるのです。

 自分がいま使っている枕や、お店で試しに使ってみた枕が自分に合っているか確かめるときには、首と枕の間に隙間ができていないかを確認しましょう。

■自分に合った枕の高さを見つけよう

枕の高さは、枕選びにおいて重要なポイントです。枕が高すぎると頭が上がり、あごが引けて気道が圧迫されてしまいます。そのため、いびきの原因になることも。また、首の後ろから肩にかけて、突っ張ったような感じになり、首や肩の凝りにもつながってしまいます。

 逆に低すぎる枕だと、あごが上がった状態になり、頭に血が上ってしまいやすくなります。そのため顔がむくんだり、寝付きが悪くなってしまうことにもつながります。

 自分に合った枕の高さとは、立っているときのような姿勢を寝ているときにもとれるような高さだといわれています。そのため、壁に背をつけて立ったときの首と壁の間の距離が高さのおおよその目安になります。平均としては、男性は4センチメートル前後、女性は3センチメートル前後です。

 ただし、布団やマットレスの沈みこみやすさによって合う枕の高さは変わってくるので、お店で枕を試すときは、自分の布団やマットレスに近い感触の寝具の上で試してみましょう。

 もしどの高さもしっくり来ない場合は、少し低めの枕を選ぶことをおすすめします。
低い枕であれば、タオルを下に敷くなどして高さを調節しやすいので、もし低すぎた場合でも安心です。

 最近では枕の中材を自分で取り出して高さを微調整できるタイプの枕もあり、実際に枕を使いながら高さを調節できるのでおすすめです。

■中に入った素材で決まる、枕の硬さ

 枕の硬さは寝心地を大きく左右します。柔らかすぎると頭が安定しないので眠りが浅くなったり寝返りが打ちにくかったりします。一方、硬すぎると、頭の重みがうまく分散されず、接地している部分が圧迫されてしまいます。心地よい枕の硬さは、人によって好みが分かれるポイントですが、大切なのは首や頭の圧迫感がなく、きちんと支えられていること。そして、寝返りが打ちやすい硬さが理想的な硬さと言えます。

 枕の硬さは、中の素材によって決まります。一般的に、そばがらやパイプ素材、ひのきチップなどの枕が硬めの素材、羽根やポリエステル綿、低反発ウレタンなどは柔らかめの素材となります。しかし、最近では同じ素材でも硬め・柔らかめがありますし、中身の充填具合によっても硬さが変わってきます。また、高機能な枕のなかには、部位によって硬さを変えられるタイプのものも。

 硬さの好みに関しては感覚的なもので、一概にこれがいいとは言えないので、枕を選ぶときは、必ず頭の下に敷いて硬さを確かめるようにしましょう。

 以上、枕の選び方についてご紹介しました。いくら高価な枕でも、自分に合っていなければ無駄な買い物になってしまいます。

 特に高さに関しては体の不調につながりやすいので、買ったあとでも高さを自分で微調整できるタイプの枕だと失敗が少ないのではないでしょうか。

著者:桑田 唯(インテリアコーディネーター)
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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