対象とか場面は違えど「抗う」人を見るのは面白い 月刊「根本宗子」『忍者、女子高生(仮)』

 今年2月にミュージシャンの「おとぎ話」とコラボレートした『ねもしゅーのおとぎ話 ファンファーレサーカス』を上演したばかりの根本宗子が、その余韻も冷めやらぬ中、今度は劇団公演。相変わらずのハイペースで作品を発表しまくっている。
 本人の旺盛すぎる好奇心となにゆえか発せられる大物感で演劇以外からもオファーが多く、活動の場が広がる一方の根本だが、劇団は「自分が最強に今面白いと思うことを追求する場」と特別な思いを持つ場所。今回も今やりたいことをとことんやり尽くす作品になる。

 この『忍者、女子高生(仮)』というタイトルは、タイトルについて考えているうちに「忍者っぽいタイトルをつけてみたい」という衝動にかられてつけたもののようで、物語とどの程度リンクしているかは定かではない。しかし「なんか気になるタイトルだな」と思ってしまった段階で、実はすでに根本の思うツボ…?

 ちなみに今年は「第60回岸田國士戯曲賞」の最終候補作に『夏果て幸せの果て』が残るなど、演劇界的にも評価が上がりつつある。もっとも根本本人はそのへんはあまり視野には入れていないのだろうが…。

月刊「根本宗子」『忍者、女子高生(仮)』
【日時】4月23日(土)〜5月1日(日)(開演は19時30分、24・27・29・30日は14時30分の回あり。※千秋楽は13時30分/18時30分開演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】ザ・スズナリ(下北沢)
【料金】前売(指定席)4200円、前方席(自由席・枚数限定)4000円/当日券 4500円
【問い合わせ】月刊「根本宗子」(TEL:090-6000-3959[HP] http://gekkannemoto.wix.com/home
【作・演出】根本宗子
【出演】根本宗子、梨木智香、あやか(以上、月刊「根本宗子」)、大竹沙絵子、川本成(時速 246 億)、小沢道成(虚構の劇団)、猪股和磨、土屋シオン