サッカー なでしこジャパンの新監督に高倉麻子氏が就任

会見に出席した日本サッカー協会の田島幸三会長、高倉新監督、今井純子女子委員会委員長(右から)

 日本サッカー協会が27日、都内で会見を開き、なでしこジャパン(日本女子代表)の新監督に、高倉麻子氏が就任することを発表した。

 高倉氏はかつて日本女子代表の中心選手として活躍。1991年と1995年の女子ワールドカップ(W杯)と1996年のアトランタオリンピックに出場。通算79試合出場、30得点。

 引退後は指導者に転身。2013~14年にはU‐16/U‐17日本女子代表監督、2014~15年にはU‐18/U‐19日本女子代表監督、今年からU‐20日本女子代表監督を務めるなど、指導者として日本の女子サッカーを支えてきた。

 また2012年から4年連続でAFC年間最優秀コーチ賞(女子)を受賞。FIFAとAFCから依頼され女子W杯カナダ2015など多くの国際大会にテクニカルスタディグループの一員として参加するなど、その力量は国際的にも高く評価されている。

 高倉氏は会見で「今まで積み上げてきたものにさらに磨きをかけて、もっと高いところに選手を連れて行く。日本人にしかできないサッカーを追求していきたい。さらにW杯やオリンピックでいい成績を残すだけでなく世界の女子サッカーをリードしていけるようなサッカーをやってみたい。日本人は非常に器用で勤勉で戦術理解も高い。なによりも人のために、組織として大きな力を発揮することができる。そういうことがなでしこジャパンの大きな力となっていた。そういうことを大切にしながら日本人にしかできないサッカーを選手とともに追求していきたい」と語った。

 高倉氏はフル代表とU‐20の監督を兼務する。