演劇は常にチャレンジだ!!『愛情の内乱』ティーファクトリー

 演劇生活30周年以降、新しい文体を模索することを目的に新作を書き下ろし続けている川村毅。2014年から吉祥寺シアターと提携して、今まで取り上げてこなかったものや、避けてきたかもしれないテーマに積極的に取り組んできた。
 今回の作品は初めて「母/家族」をテーマに、白石加代子を主演に迎えた「現代の大衆悲喜劇」。

 舞台はとある地方の広い家、時は遠い未来の誓い過去。母と次男と謎の家政婦が暮らす家に、この一家に興味を持つ男が「ドキュメンタリーを撮りたい」とやってくる。そこへ戦争帰りの長男と長く家出していた三男が帰ってくるのだが、互いに持つ不信感、父の不在など、一家にはなにやら秘密がありそう。母が絶対的な権力を持ち、それに従うばかりの息子たち。そんな家族の姿を通じて、母の愛とは? 家族の絆とは?といった家族の問題が描かれる。

 愛とか絆という美しい言葉が並ぶと、一見美しい物語になりそうな気もするが、そこは川村毅。そんな一筋縄で終わるわけもなく、おかしさの中に怖さと不気味さとちょっとした哀しみが隠されたブラックコメディーに仕上がっている。
『愛情の内乱』ティーファクトリー
【日時】5月12日(木)〜25日(水)(開演は日水15時、火金19時30分。月は16日15時/19時30分、23日19時30分。木は12日19時30分、19日15時。土は14日14時、21日14時/18時30分。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】吉祥寺シアター(吉祥寺)
【料金】全席指定 前売4800円、当日5000円 ※公演初日特別価格(12日)4000円/学生割引3500円(枚数限定・夜公演のみ・ティーファクトリーと武蔵野文化事業団予約のみ取扱・要学生証)
【問い合わせ】ティーファクトリー(TEL:03-3344-3005 [HP] http://www.tfactory.jp/
【作・演出】川村毅
【出演】白石加代子、兼崎健太郎、末原拓馬(おぼんろ)、大場泰正(文学座)、笠木誠、蘭妖子