10・9「全日本アマチュア修斗選手権」 男女10階級で全日本王者決まる

各階級の優勝者たち

 アマチュア修斗の最高峰の大会「第23回全日本アマチュア修斗選手権」が10月9日、神奈川県・小田原アリーナで開催された。

 昨年、2基のケージを使用するという大きな改革が行われた同選手権。今年はドイツ、香港から招待選手が参戦、ルール面では女子の試合での顔面への膝蹴りが解禁、キッズ&ジュニア修斗の公開試合の開催と着々と進化を続けている。
 また格闘技道場がジムの発展、業界の発展を目指し集結したネットワーク「D-NET」の協力を得て、会場内でグラップリングトーナメントを開催するなど見どころも多彩な大会となった。
 そして、昨年はニコ生無料ライブで生配信されたが、今年は「FRESH!byAbemaTV」にてライブ配信。CHEMISTORYの川畑要さん、現修斗世界ライト級王者・斎藤裕、7日にミャンマーで初防衛を果たしたばかりのONE世界ストロー級王者・内藤のび太を特別ゲストに迎えるという豪華版だった。

 各地区大会を勝ち抜いた選手たちによる戦いとあって、各階級ともレベルの高い試合が続いた。
 バンタム級では今年の中国、四国、九州フェザー級優勝の本田良介が1回戦をスリーパーホールドで一本勝ちすると2回戦、準決勝、決勝と危なげなく勝ち上がり優勝した。
 プロ昇格が決まっていたミドル級の出花崇太郎は「プレッシャーがあった」と言いながらも1回戦、準決勝と危なげなく勝ち上がり、決勝も1R41秒、腕十字固めで有終の美を飾った。
 女子のミニマム級は昨年のフライ級優勝者・下牧瀬菜月が1回戦で宇田川唯奈に敗れる波乱でスタート。決勝ではその宇田川を清水愛がグラウンドで完封。初優勝した。
 また海外からの招待選手も香港のマックス・レアリがフェザー級で3位に入るなど新しい風景を見せてくれた。

 各階級の優勝者は以下の通り。
◆フライ級 52.2kg以下
津村有哉(リバーサルジム川口リディップス)
◆バンタム級 56.7kg以下
本田良介(Fixxer)
◆フェザー級 61.2kg以下
山城 翔(THEパラエストラ沖縄)
◆ライト級 65.8kg以下
笹 晋久(TRIBE TOKYO M.M.A)
◆ウェルター級 70.3kg以下
興梠弘樹(DESTINY GYM)
◆ミドル級 77.1kg以下
出花崇太郎(総合格闘技道場コブラ会)
◆ライトヘビー級 83.9kg以下
末澤 悟(トイカツ道場香川支部)

◆女子ミニマム級 47.6kg以下
清水 愛(GENスポーツアカデミー)
◆女子フライ級 52.2kg以下
斎藤裕子(暁道場)
◆女子バンタム級 56.7kg以下
奈部由香里(パラエストラ柏)

【写真左上】女子ミニマム級決勝は清水が優勝。宇田川のセコンドには佐藤ルミナと土屋大喜がついた【写真右上】バンタム級決勝はジャッジ3者とも20-18で本田が優勝【写真左下】ミドル級決勝は出花がきっちり一本で決めた【写真右下】「FRESH!byAbemaTV」の特別ゲストに内藤のび太(奥)がベルトを持って登場