山本美憂とアーセンが練習公開 アーセン「絶対勝てる」と美憂の勝利を断言

山本美憂(右)とアーセン

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でともに大晦日に出場する、山本美憂と山本アーセンが26日、都内で練習を公開した。

 1R3分で、まずはシャドーボクシングを1R、続いて2人でグラウンドのスパーリングを行った。

 ともにシャドーでは時折タックルのフェイントを織り交ぜながら軽快な動きを見せ、グラウンドではアーセンが下になって美憂が上のポジションでの動きをチェック。アーセンは下から関節を決める動きを見せるなど対所英男対策に抜かりはないよう。また「前回は上からの攻撃に反省点があった」という美憂もそれを踏まえた慎重な動きを見せた。

 練習後、アーセンは母・美憂の動きについて「別人です。やることも考え方も違う。今回は間違いなく勝てる」と太鼓判を押した。

 美憂は「2戦目なのでまだ緊張すると思う。その覚悟でリングに上がりますが、前みたいにワケが分からないという状態には多分ならないんじゃないかなって思います」と話した。

【写真上】まずはシャドーを披露 【写真下】グラウンド状態のアーセン(左)に蹴りを放つ美憂

 9月のデビュー戦では打撃対策がキーとなっていたが、今回は約3カ月沖縄の平仲ボクシングジムでみっちり打撃のトレーニングを積んできたとあって、打撃への恐怖感なども克服できているよう。「レスラーとしてはレスリングとグラップリングはなんとかポジションを取ることは分かるんですが、やはり打撃は全く別物。だいぶ慣れたというか、まだまだこれからですが、前のようなわけの分からないというような状態ではないですね」と語った。

 アーセンは所戦については「試合では何が起こるか分からない。所選手は実力もあって、試合数も多い選手なので、相手が想定しない動きをしていこうかと思っている」と話した。

 またアーセンについてはレスリングでの活動にも注目が集まっているのだが、総合格闘技のトレーニングについて「体力は鬼でしょうね。レスリングは3分×2RなのにRIZINは10分5分ですから。あとは意外に柔術をやっていて“あれ? これはレスリングにも使えるんじゃないかな”という技も結構あるので、勉強にはなります」と話した。

 今後の活動について問われたアーセンが「さあ、どうでしょう」と答えると、すかさず美憂が「取りあえずは目の前の試合に集中して、年が明けてからいろいろ考えていこう」と代弁。アーセンも「お母さんの言うとおりです(笑)」とけむに巻いた。