英首相がEU強硬離脱を表明

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(写真:新華社/アフロ)
 英国のメイ首相は17日、欧州連合(EU)離脱に向けた交渉戦略や目標に関する初の演説を行い、EU単一市場からの撤退を表明した。昨年6月の国民投票で示された移民らの流入を制限すべきだとの民意を優先し、事実上の「ハードブレグジット(強硬離脱)」を選択した。 

 メイ首相は3月末までに、離脱の手続きを定めたEU基本条約(リスボン条約)第50条に基づき、EUに離脱の意思を正式に通知し、原則2年間の交渉を始める予定。離脱交渉に向けては、単一市場からの撤退と国境管理の権限回復、欧州司法裁判所の管轄からの離脱など、12の優先分野を挙げた。17日夜にはEUや欧州各国の首脳と相次いで電話会談し、離脱後も友好協力関係を維持し、全ての国にとって利益となるよう新たにEU各国と包括的な自由貿易協定(FTA)を結びたいとの意向を伝えた。

 英首相官邸によると、EUの首脳らはメイ氏が明確に方向性を示したことを歓迎しているという。EUのトゥスク大統領は「離脱交渉開始は悲しいが、メイ氏は現実的に捉えている」と前向きに評価した。

 一方、残留派の英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は英BBC放送に対し、スコットランド独立の是非を問う住民投票の再実施の可能性が高まったと述べた。