2・18「Krush.73」塚越が逆転勝利で-67kg王座防衛

【写真上】1Rにドラゴン(右)が右フックでダウンを奪う【写真下】塚越(右)は3Rに逆転KO勝ち(撮影・上岸卓史)
 立ち技格闘技「Krush.73」(2月18日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた「Krush -67kgタイトルマッチ」で王者・塚越仁志がモハン・ドラゴンを3R2分54秒、KOで破り初防衛を果たした。

 塚越は昨年10月の「Krush.70」で時の王者・渡部太基と後楽園ホールを揺らすほどの激闘を繰り広げた末に初めて王座に就いた。今回は戦前「渡部戦のようにはならない」と話していたのだが、今回も渡部戦に引けを取らない激闘となった。

「ベルトを取ってK-1のリングに上がりたい」と公言するドラゴンに対し、塚越は「“まずはKrush”みたいな考え方は好きじゃない」と口にするなど、ある意味イデオロギー対決という側面もあったこの試合。ドラゴンは1Rのゴングと同時にダッシュし飛びヒザを狙うなど、いきなりスイッチオン。予想外の攻撃にも足を使って冷静に距離を取る塚越だったが、ドラゴンは大振りの左右のフックをブン回しとにかく前へ。距離を取ろうとする塚越だったが、ドラゴンの圧力はすさまじい。左右のフックを大きく空振りしたところに右ヒザを狙った塚越だったが、そこに右フックを合わせられダウンを取られる。

 立ち上がったところにまたも助走をつけての飛びヒザを狙うドラゴン。塚越は最後までペースをつかむことができず1Rを終える。

 2Rもとにかく左右のパンチを振り回すドラゴンに後がない塚越も応戦。塚越はカウンターの左フックを炸裂させぐらつかせ、左右のフックの連打からのヒザ蹴りでドラゴンを追い込むがタフなドラゴンはなかなか倒れない。塚越の攻撃の合間を狙って、またもパンチを振り回す。しかし2Rは塚越がパンチで何度もドラゴンをぐらつかせるなど試合は徐々に塚越のペースに。

 3Rに入っても大振りのパンチと突進を続けるドラゴンだったが、さすがにガス欠気味。塚越はドラゴンの空振り後にパンチ、ヒザ蹴りを合わせ着実にダメージを与えると、ラウンド中盤に右から左のフックでついにダウンを奪う。フラフラになりながらも立ち上がったドラゴンに今度は右ハイキック一閃。再びダウンを奪う。しかし執念で立ち上がるドラゴン。この時点で残り10秒。塚越は渾身の左フックを叩き込み、3つ目のダウンを奪い、KOで試合を終わらせた。

 試合後、塚越は「私事ですが、去年結婚し、3日前に子供が生まれました。父親としてしっかり仕事ができたと思います」と挨拶した。
【写真上】中澤(右)と【写真下】小宮(左)が決勝進出(撮影・上岸卓史)
 今大会から「第5代-65kg王座決定トーナメント」が開幕。全4選手で行われ、この日は中澤純vs篠原悠人、小宮由紀博vs松下大紀の準決勝2試合が行われた。ともにベテランと新鋭のぶつかり合いとなった。

 準決勝第1試合では試合前のレフェリーによる注意の段階から激しい視察戦が繰り広げられた。しかし試合では中澤が激しいながらも的確な攻撃で主導権を握る。2Rにロープに詰めると右からの返しの左ストレートでダウンを奪う。なんとか立ち上がった篠原にパンチの連打を浴びせ再度ダウンを奪うと、レフェリーが試合を止め2R2分59秒、KOで勝利を収めた。

 準決勝第2試合もレフェリーの注意の段階で松下が身を乗り出してガンを飛ばす。冷静にやり過ごす小宮だったが、試合は激しい打撃戦に終始。時折、足を止め、額を突き合わせてのパンチの打ち合いを展開する2人に会場を二分する声援が送られる。しかしそんななかでも百戦錬磨の小宮がしっかりとポイントを押さえ、2-0の判定で勝利を収めた。
2試合ともベテラン側の中澤と小宮が勝ち上がり、4月2日の後楽園大会で決勝戦が行われる。

 今大会では「第5代-60kg王座決定トーナメント」の1回戦を勝ち上がった8選手による準々決勝8試合が行われ、安保璃紅、郷州征宜、朝久泰央、レオナ・ペタスが勝ち上がり、4月2日の準決勝にコマを進めた。準決勝は「安保vs郷州」「朝久vsペタス」で行われる。
「第5代-60kg王座決定トーナメント」【写真左上】安保(右)は山本真弘から3つのダウンを奪い1RKO勝ち【写真右上】郷州(左)は3-0の判定で渡辺武を破る【写真左下】朝久(右)が佐野天馬に3-0の判定勝ち【写真右下】ペタス(右)が覇家斗に3-0の判定勝ち(撮影・上岸卓史)