12トンの水が降る傑作ミュージカルが渋谷で開幕

 英ダンサーのアダム・クーパーが主演するミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN~雨に唄えば~』が3日、東急シアターオーブで開幕した。2年半ぶりの来日公演で、アダムが土砂降りの雨のなか水しぶきを上げながらダンスする演出は健在。ずぶ濡れになりたいオーディエンスも殺到しそうだ。


 初日公演の前に行われたプレスコールで、12トンの水を浴びながらダンスを披露したアダムは、その直後に取材に対応。ずぶ濡れだったことについて聞かれ、「大丈夫です。50人のスタッフが僕の面倒を見てくれるので」と話し笑わせた。制作スタッフによれば、水は適温に保たれているというが「温泉ほど温かくはない」とのこと。

 

 ミュージカルは、ジーン・ケリーが雨の中で歌って踊るミュージカル映画の名作『雨に唄えば』を舞台化したもの。ハリウッド映画がサイレントからトーキーへと変わっていく時代にブロードウェイを目指す作家や役者たちのサクセスストーリーと、映画製作現場の舞台裏を描いている。


 30日まで同所で。