一木美里のおいしくたべようの会 vol.32『ステンドグラスクッキーの向こう』 #クッキー #わたしのレシピ

一木美里です。
今週の土日は六本木ヒルズアリーナにて行われる
桜もお酒も楽しめるイベント、SAKE WEEKにてDJします。
両日ともに12〜13時30分までのプレイ!
ぜひ遊びにきてくださいね。

親友のバースデーケーキの装飾に、
星形のステンドグラス型クッキーを焼いた。

溶かしたバターにたっぷりの砂糖と卵を入れてよく混ぜて、
塩を一振りだけしてから、
薄力粉とベーキングパウダー、
それから牛乳を入れて
少しだけ冷蔵庫で休ませる。

まずは星のかたち。
星型に型抜きしたクッキーの真ん中に、
キャンディーを入れる穴を開ける。
サイズ違いの型がなくて、
ナイフで同じように星型を象っていった。

180度に余熱したオーブンで10分程度焼いているあいだに、
キャンディを細かく砕いていく。
飴の断面はキラキラしていてとてもキレイ。

オーブンから一度鉄板を取り出して、
真ん中の穴の部分に色とりどりのキラキラを入れていく。
種類によっては焦げやすいので
クッキーの厚みと同じくらいになるように入れこんだ。

星型のクッキーを焼くときにはいつも
ピノキオの劇中歌、「Make a Wish Upon Star」を想うの。
幾度、夜空の星に願いをかけても
ゼベットじいさんのところに来たような水色の女神は来る訳もなく、
ピノキオは人間の男の子になることはないけど、
哀しいことがあっても次の日には笑えるのは、
こうしてクッキーの焼き上がりを
わくわくした表情で待つ友人がいるから。

ハート型のクッキーは、サイズ違いの型で真ん中を抜いた。
ハートの真ん中には、綺麗な白を。
ハッカのスースーしたキャンディは
爽やかで甘過ぎない。
これならあの人も、食べてくれるかな?

焼き上がったステンドグラスクッキーたちは
それぞれの色でキラキラしていた。
光にかざしてその色の向こうを覗く。

ハートのクッキーのうち一つに
空洞が開いてしまっていた。
中に入れたキャンディの量が足りなかったみたい、
その空洞はとても切なく思えて、
でもその’’足りない部分’’こそが
幸せを実感させるためのさみしさなのだと
自分に言い聞かせた。

【わたしのステンドグラスクッキー】
材料:薄力粉、バター、砂糖、ベーキングパウダー、卵、牛乳、キャンディー

一木美里 Misato Ichiki
歌手、DJ、SamanthaThavasaグループブランドレップ。
1989年12月6日生まれAB型。学生時代より読者モデル、リポーター、バックダンサーなど多岐に渡って活動。
SNSや雑誌を通してファッション、ライフスタイルを発信中。
【公式instagram】 https://instagram.com/misato_ichiki/