4・8シュートボクシング 大抜擢の海人がS-cup王者に惜敗

海人(右)はゾウガリー相手でも臆せずいつも通りのファイトを展開(撮影・小黒冴夏)
 シュートボクシング(SB)「SHOOT BOXING 2017 act.2」が4月8日、東京・後楽園ホールで開催された。

 メーンでは昨年の「S-cup65kg世界トーナメント」を制したザカリア・ゾウガリーがSB日本ライト級1位の海人と対戦。5Rフルに戦い、2-0の判定でゾウガリーが勝利を収めた。

 昨年来、男子トップ選手の不振が続くSB。現状を打開すべく、メーンでS-cup王者との対戦という大抜擢を受けた海人だが、その期待に十分に応えるファイトを見せた。

 1Rから多彩な攻撃を見せるゾウガリーだが、海人もローにストレートを合わせるなどしっかり対応。ゾウガリーがスピードのある攻撃で攻め込んでもバックステップで交わし、パンチを当てさせない。2Rも一気にラッシュをかけるゾウガリーの攻撃を交わすと逆にコーナーに詰め、連打でゾウガリーを追い込むなど互角の戦いを見せる。
終盤、ゾウガリーは胴回し回転蹴りを放つ(撮影・小黒冴夏)
 海人のガードが固く、ややスタミナ切れの見えたゾウガリーだが、それでも手数は衰えない。ラウンドの終わらせ方も巧みで、互角の展開でもポイントを稼ぐのはゾウガリー。しかし海人も最終5R、倒しにいく戦いを見せ、ジャッジ1人が48-48、残る2人が49-48という小差の判定まで持ち込んだ。

 試合後、海人は「世界チャンピオンと試合ができたことは負けたんですが、いい経験になった。特に怖さはなかった。相手の攻撃を意識しすぎて手数が減ってしまった。思っていたより…ああこんなもんなんや、という感じでした。シーザー会長の期待以上にできたというのはうれしく思いますが、自分ではもっとできると思っているので、もっと頑張ってやっていきたい」とコメント。

 またシーザー武志シュートボクシング協会会長は「海人は次の世代を引っ張っていく選手。あそこまでやるとは思っていなかった。最後の5Rに向かっていったが、あれが大事。だらだらやって逃げて負けるのと行って負けるのでは大違い。今日の試合は次につながる。後は倒し方を覚えていけば」と話した。