劇団公演ならではの味わい 小松台東『山笑う』

(「山笑う」初演 2014年12月。会場:新宿眼科画廊 スペース地下。撮影:下田直樹)
 小松台東の作品は、作・演出を務める松本哲也が自身の出身地である宮崎県を舞台に、日常の何気ない出来事を何気なくそのままに、派手さも奇抜さも特になくあくまでシンプルに宮崎弁で送る。
 本作は女手一つで兄妹を育てあげた母親の通夜の夜を舞台としたもの。母に反抗し続けていた妹が東京から帰ってくるのだが、この妹は母の闘病中に一度も見舞いに来なかった。怒りを抑えきれない兄。それを見越してか、妹は東京から恋人を同伴させる。歓迎する者、あきれる者とさまざまな反応が入り交じる中、斎場の片隅にある親族控室で、母への想いを巡り家族が激しく、そして醜くぶつかり合うのだった。

 本作は2014年に「僕たちが好きだった川村紗也」というユニットに書き下ろした作品。再演を希望する声が多く寄せられたことから今回、劇団公演として再演することとなった。

 外部への書き下ろしということで、やや“行儀の良い”作品になっていたものに荒々しさとか生々しい部分もプラス。見終わった後に懐かしく、優しい気持ちになりながらも“座りの悪さ”のようなものを感じる作品になるという。
【日時】5月19日(金)?28日(日)(開演は火水金19時30分、土14時/19時、日14時。※25日(木)は14時開演。26日(金)は14時の回あり。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】三鷹市芸術文化センター 星のホール(三鷹)【料金】全席自由・日時指定・整理番号付き 前売3500円、当日3800円、学生2000円、高校生以下1000円(学生・高校生以下は当日学生証提示)/早期観劇割引(19?21日)、平日マチネ割引(25・26日14時)前売3200円、当日3500円【問い合わせ】小松台東(TEL:090-5999-7452 [HP] http://komatsudai.com/ )【作・演出】松本哲也【出演】川村紗也、瓜生和成(東京タンバリン)、山田百次(劇団野の上/青年団リンク ホエイ)、荻野友里(青年団)、尾倉ケント、松本哲也