猪木氏が「ゴッチ没後10周年 アリ没後1周年記念大会『ISM』」をプロデュース

 アントニオ猪木参議院議員が大会プロデューサーを務める「カール・ゴッチ没後10周年 モハメド・アリ没後1周年記念大会『ISM』」(7月24日、東京・後楽園ホール)の発表会見が25日、都内で行われた。

 この大会は発起人の一人でもある西村修が2007年7月28日に亡くなった“プロレスの神様”カール・ゴッチ氏の日本でのお墓の建立について猪木氏に相談したことがきっかけとなって開催されることとなった。

 猪木氏が冒頭「西村さんが“ゴッチさんのお墓を”という難しい話を持って来た。“猪木さんが先頭に立ってくれないと”と。“またプロレスの旗振りをするのかよ?”と思ったんですが、まあそれが役割かなと思っております」と大会プロデューサーを務めることとなった経緯を説明。そして「猪木イズムという言葉もありますが、そのイズムを伝統的に引き継いでもらって、プロレスの凄み、あるいは格闘技の凄みというものを世界に発信できることになればいいなと思っております」と大会名が「ISM」となったことへの思いを語った。

会見にはゴッチ氏と縁の深い選手たちがスペシャルゲストとして登壇。左から鈴木みのる、木戸修、アントニオ猪木氏、藤原喜明、西村修

 西村は「ゴッチさんの遺言は亡くなった後に(遺灰を)海に流してほしいとなっていたんですが、どこの海なのかは書かれていなかった。それで弟子たちの判断で北タンパの湖に散骨することになったんですが、ゴッチさんが最後まで日本に行きたがっていたこと、そして最後に猪木会長に“ありがとう”と言いたがっていたということを弟子たちに話したら“日本にお墓を立てるのもひとつの手なのでは”ということになった。ゴッチさんの遺骨は分骨されて現在、ジョー・マレンコが全体の1割くらいを持っている状態。日本にお墓を建てるというのは大変な金額がかかるし場所などの問題もあったし、分骨をすることは本当にゴッチさんが望んでいたのかどうかという迷いもあった。しかし最終的に永代供養の墓地を見つけることができて、私や仲間が死んでも何百年も何千年にも後世に渡ってずっと供養をしてくださる墓地といいますか、住職をようやく9年かけて見つけることに成功し、このたびの運びとなった。場所は南千住の豊国山回向院。江戸時代・明治時代のさまざまな武士、名将たちのお墓が眠る、約40~50ある墓石の中の一部分にゴッチさんのお墓を設けさせていただくことになりました。それが決まったのが去年の夏。真っ先に会長にご相談にあがらせていただきまして、一発で“よし、やろう”ということでこの運びとなった。ちょうど7月28日で没後10周年を迎えるのですが、いいタイミングでこの時期を迎えられたことに心から会長に敬意を表したい」などと話した。

 モハメド・アリ財団とも協議中で、アリ氏側も大会の開催趣旨に賛同しているとのことでアリ氏の遺志を尊重した企画も計画しているという。

 またこの「ISM」というイベントについて猪木氏は「とにかく1回やった中でみなさんからの評価が高ければ次も。年末に向けてもいろいろ話も来ていますので。またひとつ私がホラを吹かないといけない時がきたなと思っております」と継続開催への含みを持たせた。

 会見にはゴッチ氏と縁の深い、藤原喜明、木戸修、鈴木みのるもスペシャルゲストとして登壇。ゴッチ氏との思い出を振り返った。

【大会名】カール・ゴッチ没後10周年 モハメド・アリ没後1周年記念大会『ISM』」
【日時】7月24日(月)開場18時、試合開始18時30分予定
【会場】後楽園ホール(水道橋)

〈試合カード〉
第1試合(15分1本勝負)
蓮見隆太vsマックス・ザ・ボディ

第2試合 異種格闘技トーナメント1回戦 5分2R
ノブ ハヤシvsヂエゴ安楽

第3試合 異種格闘技トーナメント1回戦 5分2R
ピーターソン・シャカルvs安藤雅生

第4試合(30分1本勝負)
鈴木秀樹vs佐藤光留

第5試合(45分1本勝負)
タカ・クノウvs西島洋介

セミファイナル 第6試合 異種格闘技トーナメント決勝 5分2R
第2試合の勝者vs第3試合の勝者

メインイベント 第7試合(60分1本勝負)
ロッキー川村vsモンターニャ・シウバ