「KHAOS.3」大岩がファイトマネー&MVP&ベストバウトを総取り

敗れた選手から受け取ったピースでできたボードを掲げる大岩(撮影・小黒冴夏)
 立ち技格闘技「KHAOS.3」(7月8日、東京・新宿FACE)で行われた「優勝者ファイトマネー総取り1DAYトーナメント」で大岩翔大が優勝を果たし、ファイトマネーを総取り。加えてAbema TVによるMVP(10万円)と森坂陸との決勝でベストバウト(各5万円)も手にし、文字通り大岩が大会の話題を“総取り”した。

 トーナメントの準決勝第1試合は大岩vs小倉尚也。大岩は小倉のローキックに前蹴りといった足技に手こずるも、プレッシャーをかけロープに詰めてはパンチの連打で攻め込みペースをつかむ。3Rも激しい打ち合いを展開する2人だが、ここにきてダメージがたまったか小倉の足がやや流れ気味で踏ん張りがきかない様子。対する大岩は最後まで手数も衰えず、判定となったが2-0で大岩が勝利を収めた。

 第2試合は江川優生vs森坂陸。江川は重いパンチを主体に攻め込むと森坂は得意の蹴りで応戦。江川のプレッシャーに下がり気味の森坂だが、手数は森坂のほうが多く、ジャッジが難しいラウンドが続く。3R終了時点で1人が森坂を支持したが、残る2人がドローで試合は延長に。

 延長ラウンドでも相変わらず強烈なプレッシャーをかけ前に出る江川だったが、森坂が前蹴り、ロー、ミドルを蹴り続けて距離を詰めさせない。それでもなんとかロープに詰めてパンチを上下に打ち込む場面も作ったが、しのいだ森坂はまたも距離を取って蹴りで応戦。延長は2-1と割れたが、森坂が優勝候補と目されていた江川を破り決勝に進出した。
決勝で激闘を繰り広げた2人。【写真上】大岩のパンチが森坂を襲う【写真下】森坂も得意の足技で大岩を追いこんだ(撮影・小黒冴夏)
 決勝は大岩vs森坂。

 準決勝でやや小倉のローをもらいすぎた感のある大岩と延長まで戦った森坂。ともにぎりぎりの状態での戦いとなったが、決勝はともに残る力を振り絞り会場を揺らす激闘となる。

 1R早々に森坂のインローがローブローになり中断したが、再開後、いきなり森坂がローを放つと大岩は右ボディーから一気にラッシュ。森坂は江川戦同様、距離を取ってのロー、ミドル、飛びヒザと多彩な足技を見せるが、大岩はキックを食らいながらも強引に距離を詰め、パンチの連打でペースを握る。

 2Rもパンチの連打で攻め込む大岩にキックで応戦する森坂。ロープに詰めての連打であわやの場面を作る大岩だが、森坂は驚異的なスタミナでしのぐとダメージの残る大岩の足にローを叩き込み、そこからハイキックで反撃。3Rも激しい打ち合いが続く。ハイキックの空振りから放った森坂のバックブローがクリーンヒットしそこから森坂がラッシュも、しのいだ大岩がパンチの連打で反撃。この日はキックからのバックブローといったトリッキーな動きで会場を沸かせていた森坂だったが、最後は真っ向から打ち合ったままゴング。判定となったが、ジャッジ3者とも29-29で延長へ。

 この日8ラウンド目となる森坂だったが最後の力を振り絞って、得意の蹴りを出し続ける。フォームが崩れながらもその気持ちで蹴り続ける姿に会場は大歓声。しかし大岩もその蹴りを食らいながらも立ち続け、渾身の右フックでダウンを奪う。立ち上がった森坂はバックブローで逆転を狙うなど最後まで食い下がったが、ついにゴング。ダウンが決め手となりジャッジ3者とも10-8で大岩が勝利を収めた。

 大岩は試合後のマイクで「このKHAOSは旗揚げ戦・第一試合の俺から始まって、今日は俺の優勝で終わるっていうストーリーでした。俺はこのKHAOSからKrushとK-1のトップ選手たちに喧嘩を売りに行きます。仲良しこよしの選手たちには興味がないし、俺は戦うためにここに来たんで喧嘩を売るつもりでやっていきます」とアピール。試合後の会見でも「目標はKrush、K-1のトップ選手を倒すこと。自分はKrushで負けた西京春馬戦が唯一の黒星なので、西京選手にやり返すまでは負けられない。これからK-1、Krushで喧嘩を売ります」と改めて話した。
準決勝【写真左】大岩(左)は剛腕パンチで準決勝を突破【写真右】森坂(左)のハイキックが江川を襲う(撮影・小黒冴夏)