【インタビュー】DOBERMAN INFINITY 新曲制作で「5人の恋愛観ぶつけ合った」

HIP HOP グループのDOBERMAN INFINITY(D.I.)が22日、シングル『あの日のキミと今の僕に』をリリースする。3カ月連続リリースの最後を飾る作品でクリスマスをテーマにしたウインターラブバラード。好きなのにすれ違ってしまう2人のストーリーは切なさがマックスで……。
写真は左から、P-CHO、GS、KAZUKI、SWAY、KUBO-C。スタイリスト・石川TOCCI仁司 ヘアメイク・大木利保 撮影・神谷渚
ーー9月のAK-69とのコラボシングル『Shatter』に始まって、ライブDVD&Blu-ray『iii-three-』、そして『あの日のキミと今の僕に』と3カ月リリースもついにフィナーレですね。

P-CHO:そうですね、AK-69さんとのfeat.作品から始まって。でも、リリースした作品のなかで、一番時間がかかったのはって考えると、やっぱりこの『あの日のキミと今の僕に』なんですよね。

ーーD.I.にとって初めてのウィンターラブソング。それも、クリスマスがテーマです。これは最初からそれを目指して曲を作ろうとしたのですか? それとも作り始めてこれはそういった曲だなと気づいたのでしょうか。

GS:前者、ですね。
KUBO-C:リリースの時期もあるし、これまでやったこともないし、完全に狙って作っていきました。

ーー今までもトライするチャンスはあったと思うんですが、なぜ今なのでしょう?

KAZUKI:僕らも渾身の1曲を出したいという、ここぞというタイミングかなって。ここだっていう思いは、みんな共通してあったと思います。だから、自分たちの殻をぶち破る勢いで作りました。
P-CHO:こういう楽曲は自分たちが勝負をかけるときにやりたいなと話していたこともあったんですよ。
SWAY:今まではね、あえて避けてきたんだんです。
KUBO-C:それでスタートはまず、物語から書いていきましたね。
KAZUKI:脚本を書いていくみたいにストーリーを5人で考えるんですよ。
SWAY:2人の出身地とか年齢、東京という町で出会ってとか。その2人がどうやって出会ってって。歌詞に出てこないところまでね。
KAZUKI:ストーリーはわりとサクっとまとまったんですけど、それ基づいて歌詞を作っていく作業はすごく時間がかかりましたね。
KUBO-C:今回、生涯一番やばかったんじゃないかなって思っています(笑)。

ーー全員で歌詞を書いています。その作業は、男がひざを突き合わせて恋バナって感じに……自然となりますよね。

SWAY:男5人が恋愛観をぶつけ合うわけですからね(笑)
GS:……確かに。たまにだけど俺、男子会じゃないかって思うときがあったよ(笑)。
SWAY:「こういう時どうする?」 「譲る?譲らない?」 「男ってそうじゃない?」
KUBO-C:……それも、人によるって(笑)。
KAZUKI:ストーリーは決まっていても、そこはみんなそれぞれの価値観がありますから。

ーー全員で歌詞を書きながら、これだ!と思った部分はありますか?

P-CHO:サビのフレーズですね。曲にでてくる“彼”の人柄が見えるところです。「今日だけはキミのことを想っていても良いですか?」ってセリフでもあるし気持ちでもあって、彼の思いが曲のなかで絵になっていると思います。深夜みんなで考えていて、KAZUKIがこのサビを出してきたとき、みんなで「これいいやんけ!」ってなったの思えています。この曲の顔になる部分ですしね。
KAZUKI:サビのアイデアは4つぐらいありましたよね。最初の1つ2つなんてほぼほぼ使われていない。
KUBO-C:みんなで考えて、だんだんみんなテンションがおかしくなっていって、ふざけたことしか思い浮かばない時間があって……。でも、そこから、だんだんまとまってきて、ぐっと伝わるものに固まりました。
KAZUKI:でもこの曲、難しかったのはラップチームなんじゃないですか? メロディーラップだし。
P-CHO:そうですね。今回は4人のラッパーの色を出すというよりも、それぞれがバトンをつないでいって、聞いてくれる人たちがどれだけストーリーに入ってきやすいか、ストーリーテラーとしてのラップってところだったので。
GS:自分が書いたところをラップするとかじゃなくて、誰がどのメッセージをラップするのか、内容、声のバランス、そして順番とかよく考えました。実際、何通りか試してみましたんですよ。野球でいう打順みたいなものです。最終的には、この曲で聞いていただける順番が、黄金打順だと思います
SWAY:その通りだと思います

ーーサウンド、トラックの制作について教えてください

P-CHO:Jeff Miyaharaさんとのセッションして作っています。ただ、セッションが自分たちが思ってた感じのようには進められなくて……。それで、コード感とかをKAZUKIが示してくれて、Jeffさんとディスカッションして、なんとなく分かったって持ち帰ってくれて(苦笑)。
GS:Jeffさんとは、いろいろ話もしましたね。男と女の価値観が交わらない事ってあるよねって、お互い好きなのに、それぞれの「こう愛されたい」っていうのが違ったりする、とか。そこからすれ違ったりすることってあるよねって。
SWAY:そういえば、最初にみんなでデモ作ってたときにもう「Good Bye」がでてきたんじゃなかったっけ。
GS:好きだったら「Good Bye」って出てこないよね、どうするってなったね。
SWAY:でもこの曲には必要だってなりましたよね。
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