緊急シンポジウム「たばこはそんなに悪いのですか?2017」リポート中編

 喫煙文化研究会が12月5日に都内で開催した緊急シンポジウム「たばこはそんなに悪いのですか?2017」のリポート第2弾。シンポジウムの出席者は同会の代表を務める作曲家のすぎやまこういち氏、ジャーナリストの山路徹氏、須田慎一郎氏、経済学者の森永卓郎氏、参議院議員の石井苗子氏、現代史家の秦邦彦氏、弁護士の野中信敬氏。
 前編はこちら


時に過激に、時に冷静に日本のたばこに関する問題を斬る須田氏
須田氏が全面禁煙のはずの千代田区の現状を報告

 現在、東京都では千代田区が屋外の喫煙がほぼ全面的に禁止されているのだが、須田氏は「条例が制定された最初のころは見回りがあって2000円の過料が課せられていた。ところがそんなことに大量の職員を充てることはできず、今ではほとんど過料は取られていない。ところが日本人は非常に真面目だから、過料を取られなくても吸わないのだが、私の事務所がある秋葉原は外国人が歩きたばこでバンバン吸ってそこらへんにぼんぼん捨てていく。日本人は喫煙コーナーで細々と吸っているにもかかわらず、外国人観光客は大手を振って路上で喫煙をしまくっている。条例があるのに守られていない。無法地帯化している。ルールを作っても取り締まる術がないと千代田区みたいな状況になってしまう」と報告した。
森永氏(右)は経済学者の立場で、野中氏(中)は法律家として冷静な意見を述べる
続けて須田氏は「塩崎さんは大のたばこ嫌いで喫煙家を殲滅したいと本気で思っている」

 また禁煙が店舗に大きな影響を及ぼすことについて森永氏は「落としどころをきちんと考えなければいけない。欧米のレストランはだいたいテラスがあって、屋内は禁煙だがテラスでは自由に吸える。これは世界の常識。日本は建物が小さいのでテラスがない。そこで日本の場合はどう折り合いをつけるのかという建設的な議論をしなければいけないのに、頭の中は禁煙者殲滅、魔女狩りですから、そういうバランスを考えるということを一切していない」と苦言を呈した。都条例案では30平方メートル未満のバーやスナックだけが例外として喫煙が認められているのだが、須田氏は「この30平方メートル未満というのはもともと厚生労働省の案。塩崎厚労相時代のもの。そもそも30平方メートル以上と以下にどう違いがあるのか。この線引きについて取材をしていくと、ようするに塩崎さんというのは大のたばこ嫌いで喫煙家を殲滅したいと本気で思っている人。東京五輪が開催されるまでに何らかの規制を加えなければいけないとなった時に、これ幸いとすべての屋内は禁煙に持っていこうとした。それで安倍総理にこの案を持って行ったところ“女将一人でやっているような店はそんなことやったらつぶれちゃうよ”と言われ、“女将一人のお店ってどれくらいだ?”と考えたら30平方メートル未満だったというなんの基準もない話」とこの「30平方メートル」という数字の出所を解説した。

 その後も須田氏の「日本ではタバコを吸う人を犯罪者扱いしている」、山路氏の「もともと楽しいこととか幸せを感じることは体に悪いことばかりですよね」といった“らしい”発言が続くなど、その勢いはとどまるところを知らない。
〈後編に続く。8日公開予定〉