男子バンタム級トーナメント 堀口vs石渡の4年ぶりの再戦なるか?

バンタム級トーナメントの主役はやはり堀口

 今年のRIZINは10月大会でRENAがメインを張るなど女子格闘技が大きな飛躍を遂げた1年だった。しかし男子も手をこまねいていたわけではない。

 UFCフライ級のトップ選手だった堀口恭司の参戦で今年はバンタム級でトーナメントが開催された。この年末は準々決勝から決勝までが行われるのだが、やはりトーナメントの中心は堀口。その観点で見ると、決勝での石渡伸太郎との対戦に大きな期待が集まる。この2人、堀口がUFC参戦前の2013年、「VTJ 2nd」で対戦。堀口が5RKO勝ちを収めたのだが、その試合はまさに“死闘”というにふさわしいものだった。堀口のUFC参戦で交わることもないと思われた2人だったが、なんという運命の導き。新しいファンにもぜひ見てほしいカードだ。

会見で五味(右)は矢地と目も合わせなかった

五味が日本の年末に帰ってくる

 日本の総合格闘技界を牽引してきた五味隆典がついに日本の年末に戻ってきた。五味は9月の日本大会を最後にUFCを離れ、その去就が注目されてきたが、大晦日に矢地祐介と対戦することが発表された。決定まで「紆余曲折あった。五味隆典ってこんなもんかと思った」と会見で辛らつな言葉を投げた矢地に対し、「やると決まったんだからごちゃごちゃ言うな」といった内容のコメントでさらりと返す五味。矢地とは視線も合わせず、握手も拒否。かつてのギラギラした雰囲気を完全に内に閉じ込め、静かにたたずむその姿は逆に凄みを感じさせた。しかし五味は現在5連敗中。北岡悟、ダロン・クルックシャンクといった強豪をKOしての3連勝中の矢地と立場は好対照。巨星が落ちて、新たな太陽が生まれるのか、巨星は巨星のままあり続けるのか…。タイトル以上のものがかかった大一番だ。