堀口「このバンタム級トーナメントは世界で一番」【12・29、31 RIZIN】

大塚(右)はグラップリングのマススパー

バンタム級トーナメント出場の堀口、石渡、大塚が合同公開練習
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)のバンタム級トーナメントに出場する堀口恭司、石渡伸太郎、大塚隆史の3選手が12月19日、都内で合同公開練習を行った。

 大塚はグラップリングの3分のマススパーリング、石渡はグローブをつけて打撃のマススパーリングを3分、堀口は3分のシャドーと三者三様の練習を披露した。

 勝ち上がれば対戦する可能性のある者同士。練習後の会見で、互いの動きを見て、または見られての感想を問われると大塚と堀口は「29日に戦う相手のことを考えている」とさらりとかわす。石渡は「なるべく普段と違う動きを心掛けていた」と言いつつもその表情は飄々としたもの。

石渡(左)は打撃のマススパー

大塚「29日に勝ったら、どこかが折れてない限りはそのまま行くしかない」
 この3人、大塚は2014年に石渡に敗れ、石渡は2013年に堀口に敗れ――という関係性。ライバル心やリベンジ願望などさまざまな気持ちが渦巻いていそうなのだが、大塚は「そうでもない。今は(カリッド・)タハと最初にやることが決まっているので、それが終わって勝ったらそういう意識になるかもしれない。今は本当にタハに集中している」、石渡は「戦いたいという気持ちはあるが。堀口選手は勝ち上がってくるでしょうから僕は一つずつ勝っていきたい」とそれぞれ話す。

 堀口は優勝候補に挙げられていることについては「プレッシャーはそんなに感じていないが、当たり前に優勝すると思われているので優勝しないといけない。格闘技は一発当たれば終わりの競技なので優勝できるように全力で頑張る」と話した。

 RIZINの年末のトーナメントは中1日入るという独特の形式なのだが、大塚は「3試合やることになったら、どこかしら痛いところは出てくると思う。でもそこもあまり考えていない。29日に勝ったら、よっぽどどこかが折れてない限りはそのまま行くしかないだろうって、という気持ち」と話せば、石渡も「経験がないのでやってみないと分からないが、今こそ5R男の本領発揮じゃないですか。僕が日本で一番5Rを戦っていると思うので。31日は2試合判定が続いても6R。1Rしか変わらないですから」、堀口も「未知ですけど、勝つことをみんなが期待しているので、しっかり勝たないといけないと思う。どこかを怪我しても優勝を狙いに行く」とそれぞれ“やるしかない”と腹をくくっている様子。

堀口はシャドーで切れのいい動きを見せる

大晦日の大一番にも石渡は「ちゃんと試合前に美容室に行くことくらい」
 大晦日には紅白歌合戦の裏で地上波のフジテレビの中継もあり、通常の大会より注目度が格段とアップする大会となるが堀口は「基本、どの試合でもあまり考えない。しっかり期待されているように勝って帰ってくる。今回はベルトがあるので、ベルトを持って帰ってくるということが頭にある」、石渡は「ちゃんと試合前に美容室に行くことくらい(笑)」、大塚は「年末のビッグイベントに出たいと思っていたが、出ることになって、そんなに特別な感じはない。試合があるってだけ」とそれぞれあっさりしたもの。しかし堀口は、今年はRENA、浅倉カンナらが出場する女子のトーナメント、那須川天心らが出場するキックトーナメントも同時に開催されることについては「対抗意識というか、当たり前にこのバンタム級のトーナメントが一番でしょ、という思いはある。このトーナメントは世界で一番だと思っている」と話した。