全力で全裸「風呂ダンサーズ」【脱こじらせへの道 第62回】

 早いもので、2017年最後の更新となりました。

 今年はエロメンたちにインタビューをしてみたり、イケメンフェスティバルの様子をレポートしてみたりと、女性向けアダルト(というよりもはやレジャー)のコンテンツについていろいろとご紹介することが多かったように思います。

 ちょうど一週間前は、前回の北野翔太さんへのインタビューでも書いたように、劇団Rexy「風呂ダンサーズ」の公演が行われていました。
■15人のイケメンが全裸で踊りました

 劇団Rexyや「風呂ダンサーズ」については、過去このコラムでも取り上げてきました。

 女性向けAVメーカーのSILK LABO、女性向けアダルトサイトのGIRL’S CHに出演するエロメン・イケメンたちを中心に、ソフト・オン・デマンドが劇団Rexyを立ち上げたのが2015年。

 お芝居として面白い作品であることはもちろん、プラス要素として「イケメン」が出ていて、さらに脱ぎのシーンもあるというのが売りの劇団です。

 そんな劇団Rexyが今回挑戦したのは、15人のイケメンによる「風呂ダンス」。

 物語のクライマックスでは、桶やタオルや牛乳パックなど、さまざまなもので各々の“小道具”を隠しながら踊りを披露するという、なんともクレイジーな舞台でした。

 物語の舞台はつぶれそうな銭湯。

 客足も減ってきたため閉めようと考える主人公一族の前に、亡き先代が亡霊として現れ、成仏して欲しければ49日までに親族全員で協力して、銭湯に活気を取り戻せと命じます。

 そこから兄弟やいとこ達同士で衝突を繰り返しながら、銭湯を盛り上げるためにみんなで力をあわせて…というお話。

 その銭湯を盛り上げる手段というのが、この「風呂ダンス」なんですね。
■「脱ぐ」という本気

 私は今回の公演はゲネプロを見て、当日にスタッフとしてもお手伝いさせていただきましたが…とにかく毎日、興奮で眠れませんでした。そのくらい衝撃的な舞台でした。

 この舞台から感じるエネルギーがすごくて。

 他のスタッフや、ゲネプロに来てくださった方からも同じような感想を聞いたりしたので、そう思ったのは私だけではなかったはずです。

 なんといっても、15人ものイケメンが、全力で、しかも全裸でパフォーマンスをするということ。

 この舞台のエネルギーの源はまさしくそこだと思います。

「脱ぐ」ということに人は抵抗があります。

 それは普段見せない部分を人に見せることが、恥ずかしくもあり、怖くもあるからです。

 だから「脱ぐ」「脱いでいる」という行為を見ることによって、「おもしろい・おかしい」というような感情がわき、それが芸にもなりますよね。

 お笑いでいうと、とにかく明るい安村さんとか、アキラ100%さんとか。

 一方で、脱ぐ=堕ちる、というような考え方もまだまだ残っています。

 最近ではAV女優さんのアイドルユニットも人気ですが、AVに出演することがマイナスになるというふうに見られたりするということは、少なくありません。

 それは女優さん、男優さんともに、あると思います。

 今回の「風呂ダンサーズ」という作品では、普段AVなどで裸体を披露している人も、そうでない人も、みんな全力で全裸でパフォーマンスをしてくれました。

「脱ぐ」という行為を、これほど堂々とやってのけた、今回の「風呂ダンサーズ」の皆さんの本気度合いに、私たちは圧倒されたのだと思います。

 ここまで迷いなく、本気に作品に向き合ってくれたから、私たちは「脱ぐ」というクライマックスに笑わされ、圧倒され、感動させられたのです。

 結果として、今回は旗揚げ公演以来の満員御礼となりました。

 お越しくださった皆様、ありがとうございます!

 公演は終了しましたが、DVDにもなる予定ですし、またGIRL’S CHのサイトでも配信できればと思っています。

 今回の作品は本当に劇団Rexyの代表作とも言える作品でした。

 文字通り体を張って出演してくださったキャストの皆さん、そして脚本・演出の鄭光誠さんにも、胸を張って自分たちの代表作と言っていただけるように、来年もソフト・オン・デマンドならびにGIRL’S CHは走り続けたいと思います!
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。