神取忍きっぱり「ギャビの心を折る」【12・29 RIZIN】

練習パートナーの薮下を鮮やかな一本背負いで投げ捨てる神取

ハードトレで右目はどす黒くはれ上がる
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で29日にギャビ・ガルシアとの遺恨マッチに臨む神取忍が12月26日、都内で公開練習を行った。

 精かんな柔道着姿で現れた神取だったが、右目はどすぐろくはれあがり、ハードなトレーニングを積んでいることをうかがわせた。
神取は試合まであと3日ということから「軽く流す程度。あとはメンタルの部分を見てほしい」と前置きしつつも、7月のシュートボクシング(SB)「Girls S-cup 2017」でギャビと対戦し、ギャビの反則でノーコンテストに終わった薮下めぐみを相手にキレのいい一本背負いを何度も決めてみせた。

ギャビに見立てた練習パートナーにスリーパーホールドを決める

仮想ギャビを一蹴
「いかに小さい者が大きい者を倒すか。あくまでも力ではない。技があるから、ああいうふうに倒せる」

 と話す神取は、その後ギャビ対策として用意した、ギャビと同じ身長の練習パートナーの男性を相手に顔面とボディーへのパンチの打ち分けを見せ、最後はスリーパーホールドを決めて見せた。

最後まで強気な姿勢を崩さなかった神取

ギャビにとっては神取の存在自体が恐怖?
 練習後にリング上で行われた会見で神取は改めて「柔よく剛を制すというのは、てこの応用。てこがうまくはまれば返すこともできるし投げることもできる」とギャビ狩りに自信を見せた。

 この1年、ギャビとはことあるごとにぶつかり遺恨が深まっているがギャビに対しては「憎しみというよりも悔しさというか、いら立ちとかそっちのほう」として、今年は反則決着が続くギャビのメンタルについて「決して強くない。そこの部分で上回っていかないと。勝負なんだから。ギャビの心を折らないといけない」とキラーフレーズが飛び出した。

 また神取は「(私の)存在自体がプロレスラーの怖さを思い知らせる感じになるかもしれない」とも話しており、心の部分でギャビを圧倒するつもり。そして「下馬評ではギャビが有利なんだろうけど、人間何が起こるか分からない。挑戦する姿勢とか夢といったことをメッセージとして伝えられれば。やる以上は必ず倒さないと。どう考えたって同じ人間なんだから倒せないわけがない」と最後までポジティブな言葉を並べた。