寄席で楽しむニッポンのお正月

 今年の“笑い初め”は、正月の寄席で落語はいかが!?
 初めて行くにはハードルが高い…と思われる人も多いが、寄席の仕組みは実にシンプル。ふらっと行って、入り口でチケットを買い、あとは入ってただ楽しむだけ。正月は落語家たちの顔見世の意味もあり、短い時間に多くの落語家が出演するのでとってもにぎやか。他にも漫才、紙切り、奇術、曲芸などの色物が多く登場するので、寄席の楽しさを体験するにはもってこいだ。笑いにあふれた正月を満喫できること間違いなしの正月寄席をぜひ体験あれ! ※プログラムの名前は主任(トリ) 

浅草演芸ホール

 浅草六区にある「浅草演芸ホール」は、下町の風景に溶け込み、雰囲気のある寄席らしい寄席。正月は浅草寺へ参拝した人がブラブラと散策しており、町全体も華やいでいる。正月の初席(1月1〜10日)は1〜部に分かれていて、それぞれ主任(トリ)が、林家木久扇、春風亭小朝、林家正蔵、柳家さん喬といったビッグネームがそろう。木久扇は、言わずと知れた「笑点」の黄色いおじさん。とぼけた話術が、のんびりとした正月の風景にぴったり。緩急剛柔使い分ける落語もまくらも名人級の小朝、偉大な噺家のDNAを持つ正蔵、そして古典落語を本寸法で楽しめるさん喬とバラエティー豊か。二之席(11日)以降も笑点メンバーや寄席でトリを務める大師匠が多数出演。寄席の周りには庶民的な居酒屋がたくさんあるので、落語が終わったあとの一杯もお楽しみ。

【住所】台東区浅草1-43-12【電話番号】03-3841-6545

●初席(1〜10日)
第1部(9〜11時30分)林家木久扇/第2部(11時30分〜14時30分)春風亭小朝/第3部(14時30分〜17時)林家正蔵/第4部(17〜21時)柳家さん喬
●二之席(11〜20日)
昼の部(10時30分〜16時30分)桂歌丸・春風亭昇太/夜の部(16時40分〜21時)三遊亭小遊三
●下席(21〜31日)
昼の部(10時30分〜16時30分)春風亭一朝/夜の部(16時40分〜21時)入船亭扇遊


池袋演芸場

 池袋駅からすぐの池袋演芸場は、コンパクトだが演者の細かい表情や仕草がよく見えると評判の通好みの空間。都心にあり駅からも近いため、平日は会社帰りの落語ファンが気軽に立ち寄れる寄席として人気。正月の初席(1月1〜10日)の主任(トリ)は、三遊亭遊三、三遊亭小遊三、三笑亭茶楽とベテランとお茶の間の人気者が務める。落語初心者にも、落語通にも楽しめる番組構成だ。

【住所】豊島区西池袋1-23-1 【電話番号】03-3971-4545

●上席(1〜10日)
 第1部(11時30分〜14時20分)三遊亭遊三/第2部(14時30分〜17時20分)三遊亭小遊三/第3部(17時30分〜20時30分)三笑亭茶楽
●中席(11〜20日)
昼の部(12時30分〜16時30分)柳家さん喬・柳家小三治/夜の部(17〜20時30分)柳家権太楼


上野鈴本演芸場

 JR上野駅、JR御徒町駅、東京メトロ銀座線上野広小路駅、東京メトロ千代田線湯島駅、東京メトロ日比谷線仲御徒町駅、都営大江戸線上野御徒町駅とアクセスが便利な上野鈴本演芸場。正月初席(1月1〜10日)の主任(トリ)は、落語協会会長柳亭市馬、歌舞伎役者の女形のような品と色気があると評判の古今亭菊之丞、そして若き古典の名手柳家三三。落語が素晴らしいのは当たり前で、それぞれが歌や講談など芸達者なので、普段以上に賑やかな寄席になることが期待できる。そのほかの出演者も人気の若手落語から、寄席で活躍する色物などバラエティーに富んでおり、寄席の雰囲気を満喫できる。また、座席にはお弁当屋お茶を置く小さなテーブルがついているので、近くのデパートやアメ横でおつまみを買って下町の味を堪能しながら落語を聞くのも楽しい。

【住所】台東区上野2-7-12【電話番号】03-3834-0311

第1部(11〜13時40分)柳亭市馬/第2部(14時10分〜17時)古今亭菊之丞/第三部(17時30分〜20時40分)柳家三三
●正月二之席(11〜20日)
昼の部(12時30分〜16時30分)春風亭一之輔/夜の部(17時30分〜20時40分)柳家喬太郎
●1月下席(21〜30日)
昼の部(12時30分〜16時30分)桂文楽/夜の部(17時30分〜20時40分)金原亭馬玉


新宿末廣亭

 新宿にありながら、昔ながらの寄席のたたずまいに、一瞬タイムスリップをしたかと思わせる新宿末廣亭。正月初席(1月1〜10日)の主任(トリ)は、春風亭昇太、桂歌丸・竹丸、桂文治。古典、新作と自在に噺を繰り出し若いファンが多かった昇太は、笑点の司会に抜擢され、その人気は全国区に。テレビ同様、明るい芸風は正月の寄席にぴったり。その昇太に司会を譲った歌丸は、竹丸と日替わりで元気な姿を披露してくれる。そこに若手で勢いがある文治が加わり、正月の寄席を華やかに彩る。都心の繁華街に囲まれているので、終演後にはその日の噺をつまみに一杯やりたくなるはず。

【住所】新宿区新宿3-6-12【電話番号】03-3351-2974

●正月初席(1〜10日)
第1部(11〜14時)春風亭昇太/第2部(14時30分〜17時30分)桂歌丸・桂竹丸/第3部(18〜21時)桂文治
●正月二之席(11〜20日)
昼の部(12〜16時30分)柳亭市馬/夜の部(17〜19時)柳家さん喬・柳家小三治
●1月下席(21〜30日)
昼の部(12〜16時30分)三遊亭遊三/夜の部(17〜19時)桂小文治