堀口、石渡が圧巻KO、大塚は逆転のフロントチョークで準決勝進出【12・29 RIZIN】

大塚がタハの一瞬のすきを突きフロントチョーク(撮影・小黒冴夏)
大塚がフロントネックロックで一本勝ち

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の29日、バンタム級トーナメントの2回戦4試合が行われた。

 第1試合はカリッド・タハvs大塚隆史。

 タハの強烈な右ローからスタート。早くも大塚の足が流れるほど。スイッチを繰り返し、大塚を翻弄するタハ。左ストレートで大塚を2度ぐらつかせる。大塚はパンチに合わせたタックルでテイクダウンに成功するも、タハは驚異のバネで跳ね上げ脱出。大塚は攻撃の糸口をつかみきれない。

 2Rは早々から大塚がタハのパンチに合わせてタックル。大塚が払い腰で引き倒すも体勢は不十分。逆にタハが上を取る形でグラウンドに。タハはサイドに移行し、パウンドを落としバックを取る。立ち上がった大塚だったが、タハは再度グラウンドに引きこみスリーパー狙いからパンチで大塚を削って行く。向き直って立ち上がった大塚は逆に引き倒し上を取るがゴング。

 3Rも大塚はパンチからすぐにタックルを決めテイクダウンに成功。上を取りきり、サイドに移行。そのすきをついてタハが立ち上がるが、大塚はがら空きのタハの首をギロチンチョークでとらえる。ボディーもがっちり固定しグイと締め上げるとタハがたまらずタップ。3R2分23秒、大塚がフロントネックロックで一本勝ちを収めた。
ダウンしたペッシに追撃を狙う石渡だが、もうその必要はなかった(撮影・小黒冴夏)
石渡が戦慄のロングフック葬

 第2試合はケビン・ペッシvs石渡伸太郎。

 ペッシは長い手足から変則的なキックを繰り出し石渡を翻弄。キックからタックルにいくペッシだが、石渡はこれを切ると、逆にボディーへのヒザでテイクダウンに成功。ハーフから強烈なパウンド、鉄槌を落として行く。ペッシは下から腕十字、三角絞めを狙うが、石渡は冷静にさばくとパウンドを落とし続ける。しかしペッシはコーナーを使い立ち上がることに成功。ここでスタンドの攻防に戻り、仕切り直しと思われたが、ペッシの左のフックに石渡は右のロングフックを合わせる。これが見事にペッシのアゴをとらえばったりとダウン。追撃に駆け寄った石渡だったが、そんなものは必要なかった。1R4分31秒で石渡がKO勝ちを収めた。
この時点でマッコールはすでに出血していた(撮影・小黒冴夏)
大流血のマッコールが無念のレフェリーストップ負け

 第3試合はイアン・マッコールvsマネル・ケイプ。

 カード決定会見、前日計量とケイプが挑発する形で一悶着を起こしてきた二人。マッコールにしてみたらいい迷惑なのだが。

 この日もケイプはマッコールが入場するや挑発を始める。一触即発の状況の中ゴングが鳴る。マッコールのロー、ケイプの右フックが交錯。そしてマッコールがパンチから組み付きコーナーに押し込むと、ここでケイプがマッコールの顔面に右ヒザを叩き込む。この一撃でマッコールは左目の上をカット。マッコールはそのままタックルからリフトしてテイクダウンに成功するが、ケイプは下からギロチンチョーク。ケイプは体勢を入れ替え上のポジションに移行。マッコールは下にはなったものの、きっちり防御。しかしおびただしい出血にレフェリーがドクターチェックを要請。1R1分46秒、レフェリーストップでケイプが下馬評をひっくり返す大金星をあげた。
この右ストレートからフィニッシュの左フックへ(撮影・小黒冴夏)
堀口はオリベイラを寄せ付けず

 第4試合は堀口恭司vsガブリエル・オリベイラ。

 トーナメント1回戦で所英男を破り、改めてその実力を日本のファンに見せつけた堀口。対するオリベイラは堀口との対戦を目指し、大幅な減量の末トーナメント出場を目指した川尻達也を粉砕し、逆にトーナメント出場を射止めた。

 日本のレジェンドファイターを破った同士、まさに新時代を象徴するカードとなった。

 1R早々、堀口の強烈なローキックで足が流れるオリベイラ。独特の遠い距離から飛び込む堀口をとらえきれないオリベイラはカウンターの左ストレートで尻もちをつく。堀口は飛び込んでパンチから組み付き、ヒザをボディーに叩き込む。オリベイラも負けじとヒザを放つが、これがローブローとなり試合は中断。再開後も堀口の軽快な動きは止まらない。カウンターの左フックから組み付くとコーナーに押し込み足を払ってテイクダウンに成功。上のポジションをキープするが、ロープ際ということもあり、大きなパウンドを当てたものの、オリベイラは立ち上がることに成功。再びスタンドの展開となる。

 ここで堀口が右ストレートを放つとオリベイラはダウン。堀口はパウンドで追撃もここはしのいだオリベイラ。再びスタンドに戻るが、堀口は今度は右ストレートからの左フックをクリーンヒット。またもダウンしたオリベイラを見てレフェリーが試合を止め、堀口が1R4分30秒、TKOで準決勝に駒を進めた。
余裕の勝利の堀口(撮影・小黒冴夏)
 この日の試合の結果、大晦日に行われる準決勝は「マネル・ケイプvs堀口恭司」「大塚隆史vs石渡伸太郎」となった。決勝はメーンで行われる。

 メーン終了後に4選手がリングイン。

 石渡は「決勝で堀口選手との対決が見えてきた」

 大塚「俺だけ顔が腫れてるんですけど、これハンディじゃないですか? 準決勝が日本人対決になって日本人の決勝進出が確定なので31日、楽しみにしていてください」

 ケイプ「この大会の顔は俺なんでよろしく」

 堀口「いやいやいや、俺のトーナメントでしょ。何言ってるの? 31日楽しみにしていてください。しっかり結果出します」

 とそれぞれのキャラなりのアピールを繰り広げた。

 大塚vs石渡は3年前の大晦日の再戦。この時は石渡が勝利している。ケイプvs堀口は実績も実力的にも堀口が上ではあるが、トーナメントで最も警戒すべき“勢い”を持っているのはケイプ。

 果たして決勝はどの組み合わせになるのか…。