秘仏や本尊を含む66体が揃う特別展「仁和寺と御室派のみほとけ−天平と真言密教の名宝−」

国宝「千手観音菩薩坐像」奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵 展示期間:2月14日〜3月11日

 世界文化遺産に登録され、京都で指折りの桜の名所としても知られる真言宗御室派の総本山仁和寺。さまざまな寺社や観光スポットが点在する京都にあっても、人気の立ち寄り先だ。

 本展は、その仁和寺と全国の御室派の寺院から集めた秘仏や名宝を一堂に紹介する特別展。仁和寺創建の本尊である国宝「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」や秘仏で国宝の「薬師如来坐像」、さらには弘法大師・空海ゆかりの国宝「三十帖冊子」など同寺に伝わる名宝に加え、葛井寺(ふじいでら)の秘仏で現存最古の千手観音像である国宝「千手観音菩薩.坐像」など全国の御室派寺院から選りすぐりの66体の彫刻含む計約170件が集められた。

 本展のもうひとつの魅力が、仁和寺の観音堂の再現。観音堂は僧侶の修行道場であることから、一般には非公開となっている。それを、展示室のなかに、実際に安置されている仏像33体を置き、壁画も高精細画像で再現して、観音堂のなかにいるかのような体験ができる。この企画は、仁和寺が現在、観音堂を含む諸堂の改修工事を行っているため(平成30年に完了予定)に実現した企画だという。

 上野にいながらにして、京都の仁和寺に参っているかのような体験ができる展覧会。それもあるのか、通常の入場チケットに加えて、仁和寺特製の桜のご朱印帳と本物の四つ葉のクローバーを使った幸福守りがついた「上野に仁和寺まいり」チケットも発売中。さらに「千手観音菩薩坐像」の脇手をイメージしたアームクッション付きの「千手アームクッション付チケット」などユニークな企画チケットもある。通常のチケットはもちろん、すべてローソンチケットで購入可能。少し変わった仁和寺まいりをしてみては?

ローソン・ミニストップ店頭Loppi にて発売中

【会期】1月16日(火)〜3月11日(日)※会期中に展示替あり
【開館時間】9:30〜17:00 ※毎週金・土は21:00まで。入館は閉館の30分前まで。月曜休館(2月12日は開館、13日は休館)
【会場】東京国立博物館 平成館(上野公園)
【料金】一般1,400円(1,600円)、大学生1,000円(1,200円)、高校生700円(900円)、千手クッション付き入場券2,100円、仁和寺まいりチケット3,500円 ※( )内は当日料金
【備考】千手クッション付き入場券は、葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」の脇手をイメージしたアームクッションとのセットチケット。仁和寺まいりチケットは仁和寺特製の桜のご朱印帳(会場限定仁和寺ご朱印付き)と仁和寺特製の幸福守り付き。
【チケットの購入および問い合わせ】http://l-tike.com/event/ninnaji2018/