EXOカイが向田原作ドラマ主演「選択して良かった」

 アジアの人気グループEXOのカイが9日、自身が主演する『連続ドラマW 春が来た』(WOWOWプライム、毎週土曜夜10時、13日スタート)の完成披露イベントに登壇した。大歓声で迎えられたカイは「来てくれてありがとうございます。温かい春とカイが来ました!」と笑顔を振りまいた。イベントには、共演の倉科カナ、高畑淳子、佐野史郎、そして河合勇人監督も出席した。

 日本のドラマに初主演することについて、カイは「想像のできないことだったので本当に驚きましたし、とてもうれしかったです。日本で初めての経験ができる、日本で初めて演技ができる、そして演技を通して日本のファンの方々にお会いできるということで本当にワクワクしていました」。さらに「いい作品に出演させていただき、共演者の方々、スタッフの方々にもよくしていただき、いいご縁ができて、このように素晴らしい作品を作れてうれしく思っています。このドラマを選択して良かったと思っています」と、胸を張った。

 劇中でカイは、韓国人カメラマンのイ・ジウォンを演じる。日本語のシーンも多い。河合監督によれば、日本語のシーンは本来少なかったというが、現場でカイが日本語を話すのを見て、日本語の比重がグンと増えたという。

 倉科が「好きなセリフは?」と質問すると、カイは日本語で「借金してました」と、にやり。「これは、自分に借金があるという意味ですよね。それを言うのがすごい良かったです。難しかったのは“直子(ナオコ、倉科の役どころ)”。名前を呼ぶのが難しかった。ナオコ、ナオコゥとか、こう呼んでくれと演出もあって、イントネーションが難しかったです」。倉科は「ナオコ、ナオコゥと現場で何度も練習してましたね」と、笑顔を見せた。

 本人は日本語と格闘しながらの撮影だったようだが、倉科を筆頭に共演者もスタッフも頑張るカイを温かく見守っていたようで、高畑は「カイ君はいつも刺身を食べていた。よく笑っていた。そして、隅田川の公園の鉄棒で懸垂をしていた」。佐野も「撮影は和やかに進んでいました。カイ君との楽しいシーンもあります」。

 こんなに見られたことを知っていたかと聞かれたカイは、「急いで体を作らなけらばいけない状況があったので、家族の前でも運動をしていました」と説明。河合監督が「シャワーシーンがあったからね」と付け足すと、照れ笑いだった。第1話には、カイのシャワーシーンがある。

1月14日はカイの誕生日。サプライズでバルーンケーキが登場し、歌でお祝いされると、カイは照れまくった!

 ドラマは、向田邦子による同名の短編を原作とし、現代風にリメイク。家族の再生を描き愛され続けている原作に、オリジナルストーリーを加筆、再構成し、現代のヒューマンドラマとして作り上げている。
 
 倉科は「変わりゆくものってありますけど、、変わらないものもある。(今回は)新しい設定もありますし、新しい『春が来た』になるんんじゃないかな、チャレンジだなって思っています」。

 本作が念願の向田作品への出演になるという佐野は「原作とシチュエーションが違っていて、最初はなぜ韓国の写真家が出てくるのか分からなったけれど、今の時代に即したドラマなんじゃないかなと思う。ハートウォーミングなドラマなんですけど、3話に来て原作とは大きく離れたあれ?みたいなシーンがあります。これで俺がキャスティングされたのかなっていう、ちょっと怪しげなシーンになっています」と話し、期待させた。