海人が「SBキラー」タップロンに“ヒジ殺”宣言【2・10 SB】

海人(左)とタップロン

タップロンは「海人は若くていい選手。でも明日は絶対に負けない」と余裕の表情
 シュートボクシング(SB)の2018年第一弾大会となる「SHOOT BOXING 2018 act.1」(2月10日、東京・後楽園ホール)の前日計量が9日、都内で行われ、全選手が1回でパス。順調な仕上がりを見せた。

 計量後には会見が行われた。

 今大会のメーンでは昨年秋に行われた「SB日本スーパーライト級王座決定トーナメント」で優勝し、王座に就いた海人が元WMC世界フェザー級王者&SB世界スーパーライト級2位のタップロン・ハーデスワークを迎え撃つ。タップロンはSB世界スーパーライト級王者の鈴木博昭を3度破ったことのある「SBキラー」。

 会見では海人が「明日は自分が王者になって初めての試合。相手はSBキラーと言われているが、今までの王者と自分は違うというところを見せたい」と話せば、タップロンは「SBは久しぶり。海人は若くていい選手。でも明日は絶対に負けない。明日勝ったらS-cup、よろしくお願いします」と応じた。

 この試合はヒジありの3分×5Rで行われるのだが、ムエタイ出身のタップロンには有利なルール。「ヒジは得意。めっちゃ楽しみ。海人は結構うまい。いい感じ」と余裕の表情を見せたが、海人は「ヒジが得意と言っているが、それで自分が切って本職の選手に勝ってやろうかと思っています」と切り返した。

 今年はS-cupが開催されるのだが、海人は「出られるなら出してもらいたいが、とりあえず今は初戦のタップロンをしっかり倒して勝たないといけないと思っている」と話した。

村田(左)と深田

村田vs深田は王者同士の一戦
 セミファイナルはSB日本スーパーフェザー級王者・村田聖明とSB日本フェザー級王者・深田一樹による王者同士の対戦。

 2人は2015年12月に対戦し、村田がダウンを取られての判定負け。村田はそれまで連勝を続けていたが、その敗戦をきっかけに低迷。村田にとっては因縁の相手となる。

 深田が「再戦だが、勝ったら村田選手のベルトに挑戦させてほしい。勝って次につながる試合にしたい」と話すと村田は「強い相手だが借りを返したい。60のベルトは必死の思いで取った。簡単に渡すわけにはいかない」と静かに闘志を燃やした。

北斗(左)はシーザー武志会長(右)に「K-1 MAX狩り」をアピール。間に挟まれてしまった鈴木はこの表情

北斗拳太郎が1年ぶりのSB参戦
 SB日本スーパーウェルター級王者・北斗拳太郎が1年ぶりのSB参戦を果たす。対戦相手は元WPMF世界スーパーライト級王者の忍アマラ―(モンゴル)。

 このカードは母国のモンゴルで8月にSBの大会を開催する忍にシーザー会長がSB参戦を促したところ、忍が「やるのならチャンピオンとやらせてください」とアピール。これを北斗が快諾し試合が決まった。

 北斗は「ボス神拳伝承者、北斗拳太郎だ。シーザー会長、また素晴らしい舞台に立たせていただいて感謝している。今回、忍アマラ―選手とやることになる。非常に私はワクワクしている。私が拳法家を目指し始めたころ、K-1 MAXという大きな舞台で活躍していた拳法家、そんな忍アマラ―選手とできることを楽しみにしている。シーザー会長、今回、忍選手に勝つことができたら、K-1 MAX狩りをやらせてくれ。よろしくお願いいたします」といつものケンシロウキャラで挨拶。

北斗(左)と忍

シーザー会長に「K-1 MAX狩り」とサワー戦を直訴
 忍は「9年前に日本で試合をしました。明日、久しぶりの試合をしますので応援よろしくお願いします。私が十何年前、日本にいたころ、漫画で読みました。『北斗の拳』。そういう選手と試合ができるのはすごく面白い。頑張っていい試合をしたい」と話した。

 北斗は「K-1 MAX狩り」については「旧K-1の舞台に出ていた拳法家たちを倒していくということだ。クラウス、ブアカーオ、最終的にはSBの頂点に立つアンディ・サワー。他にも素晴らしい拳法家たちがたくさん出ていた。そんな修羅の国の猛者たちをいずれは相手にしてみたいと私は強く願っていた。今回、その第1弾としてシーザー会長が忍アマラー選手を用意してくれたと私は思っている」と話した。

鈴木(左)と山口

鈴木「僕はシュートボクサー。開幕戦を盛り上げるのは義務」
 今年「S-cup世界トーナメント」「KNOCK OUTスーパーライト級トーナメント」という2つの大きなトーナメントに参戦するSB世界スーパーライト級王者の鈴木博昭が今大会から2018年をスタートする。対戦相手は鈴木が昨年4月に破った山口裕人の弟でINNOVATIONライト級王者の山口侑馬。

 鈴木は「久しぶりにここにいる気分なんですが、僕はシュートボクサーなのでSBの開幕戦を盛り上げるのは義務だと思っています。明日は山口選手と激しいぶつかり合いをした結果、フィニッシュして盛り上げたい」

 山口は「明日はSBファンの皆さんにいい自己紹介ができたらいいなと思っています。兄の敵討ちという感覚はあまりないが、2人そろって負けるわけにはいかないので、僕は勝っておこうかなって感じです」とそれぞれ話した。