バンタム級転向2連勝の平川智也が安藤達也戦をアピール【2・24修斗】

勝ち名乗りを受ける平川(撮影・蔦野裕)

平川が海老原にKO勝ち

 プロフェッショナル修斗公式戦「shoot gig tokyo vol.24」(2月24日、東京・新宿FACE)のメーンで平川智也が海老原洋輔を1R2分36秒、KOで破り、バンタム級転向後2連勝を飾った。

 平川は序盤、海老原のタックルからのグラウンドに手こずったものの、最後はそのタックルにカウンターでヒザを合わせると、動きの止まった海老原にパウンドの嵐を浴びせ、KO勝ちした。

 平川は試合後のマイクで「今回しっかり勝ったので、次、強い奴とやらせてください。自分の中で思っているのは安藤達也。しっかりそこにたどり着くのでよろしくお願いします」と1月大会で約1年ぶりに修斗に復帰し、実力者の土屋大喜を破った安藤との対戦をアピールした。バンタム級はその1月大会で世界王者の佐藤将光がノーランカーの齋藤曜に敗れるなど混沌の度合いを増している。上り調子の2人の対戦が実現すれば、バンタム級戦線を盛り上げることとなりそうだ。

無敗を守った笹(撮影・蔦野裕)

昨年の新人王・笹晋久がランカーとの対戦をアピール

 セミファイナルでは昨年、2017年のバンタム級新人王で技能賞を獲得したの笹晋久が2016年のフェザー級新人王で同じく技能賞受賞者の一條貴洋を2R1秒、TKOで破った。

 試合は一條が執拗なタックルで勝機を見出す中、笹はそのタックルにカウンターでヒザを合わせると一條は頭部から出血。その後の打撃の攻防で出血が激しくなり、2R開始時点でドクターチェックが入り、そのままドクターストップとなった。

 笹は「去年、新人王を取って、今年1戦目で勝たせていただいたので、これからはもっとでっかい場所で、誰でもいいのでランカーとやらせてください」とアピールした。

一本勝ちの小巻(撮影・蔦野裕)

インフィニティリーグ初戦で小巻が一本勝ち

 今年はストロー級で開催される「インフィニティリーグ2018」。その第1戦となる楳沢智治vs小巻洋平戦が行われ、小巻が1R1分16秒、三角絞めで一本勝ちを収め、勝ち点4を獲得した。

 ゴングと同時にパンチで飛びかかった小巻だったが、楳沢は冷静にさばくと上のポジションをキープし、パウンドを落としていく。しかし小巻はその右腕をたぐると電光石火の三角絞め。楳沢はたまらずタップした。

田口のスリーパーホールドがガッチリ(撮影・蔦野裕)

田口が上野を返り討ち

 昨年12月の関東地区最後の大会で大尊伸光に敗れはしたもののメインイベントに出場した田口泰地が昨年のウェルター級新人王・上野勇貴と対戦。1R2分33秒、スリーパーホールドで一本勝ちを収めた。

 ど迫力のパンチの打ち合いから始まった一戦だったが、田口はタックルからテイクダウンに成功。体を起こし防御する上野だったが、田口はバックをキープすると後ろからのパンチと鉄槌で削りながらチャンスをうかがい、最後はがっちりとスリーパーホールド。上野はたまらずタップ。上野はデビュー戦で田口に敗れており雪辱を期しての一戦だったが、返り討ちにあった。

松本(左)と岡野(撮影・蔦野裕)

3月大会で世界ウェルター級王者の松本が初防衛戦

 この日は3月25日に東京・後楽園ホール大会で修斗世界ウェルター級王者の松本光史が初防衛戦を行うことが発表された。相手は岡野裕城。岡野は昨年10月に久々に修斗に参戦し、第8代ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの鈴木慎吾に判定勝ちを収めている。

 岡野は「松本選手はすごく強いチャンピオンだと思うが、そのチャンピオンがぶっ飛ばされるところを生で見に来てください」

 松本は「約2年前にこのベルトを取らせてもらって、チャンピオンとして早く防衛戦をしたいと思っていたが、挑戦するにふさわしい選手がいないということで長引いてしまいました。それもあと1カ月なので、当日は最高に仕上げて修斗のファンの皆様に納得していただけるようなパフォーマンスで迎えたい」とそれぞれ話した。