いろいろな意味で贅沢な作品『隣の芝生も。』MONO


 MONOは1989年に立命館大学の学生劇団のOBを中心に結成され、現在の男5人のメンバーで随分と長いことやってきた。この5人の舞台上のアンサンブルは長年一緒にやってきた者同士でしかできないもので、常に高いクオリティーの作品を生み出すおおもとでもあった。しかしそれだけを続けていれば、ともすれば“マンネリ”に陥ってしまう可能性もある。ということで作・演出の土田英生はここ数年、劇団の本公演とは別の企画で若い俳優たちと創作活動を繰り返し、その中から何人かは本公演でも起用したりということをしてきた。

 今回は劇団メンバーの5人に加え、2017年に上演されたMONO特別企画『怠惰なマネキン』に出演した若い5人の俳優が出演。古い雑居ビルの隣同士の2つの部屋を舞台に前半はベテラン組と若手組の2つのシチュエーションが別々に展開。後半は交わることのないと思われた2つの物語がいつしか交差し絡み合って、クライマックスに突入していく。

 いわば、2つの物語とそれがひとつになったもう一つの物語という3つの物語が楽しめ、またベテラン組と若手組のコントラストも興味深い。いろいろな意味で贅沢な作品となっている。


MONO『隣の芝生も。』
【日時】3月15日(木)〜21日(水・祝)(開演は木金月火19時、土14時/19時、日水14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】座・高円寺1(高円寺)
【料金】指定席 一般4200円、ペアチケット 7600円(前売のみ。座席指定引換券。2名分の料金)、U-25(対象25歳以下)2000円(前売のみ。入場時証明書を確認)/初日割引(15日)一般 3700円、ペアチケット6600円
【問い合わせ】キューカンバー(TEL:075-525-2195[HP] http://www.c-mono.com/
【作・演出】土田英生
【出演】水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生/石丸奈菜美、大村わたる、高橋明日香、立川茜、渡辺啓太