3階級制覇の武尊が皇治とは「無観客試合で」【K-1一夜明け会見】

さほど顔の腫れなどもなかった武尊

大雅の不出場問題については「もう終わったこと。すっきりしている」
「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~」(3月21日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の一夜明け会見が22日、都内で開催された。

 会見には「第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」で優勝した武尊をはじめタイトルマッチ、スーパーファイトで勝利を収めた13選手が参加した。

 武尊は前日の大会について「初めてのさいたまスーパーアリーナのメインアリーナの大会でメインイベントに出場できてチャンピオンになれたので本当にうれしい。去年からずっと毎日、昨日のことだけを考えてやってきたので、本当にうれしかった。それを超満員のお客さんと共有できて幸せだった」と振り返った。そして試合については「1回戦のスタウロス選手は前王者の大雅選手にKOで勝っているので60kgのベルトをかけて試合をするなら絶対にやりたい相手だった。スタウロス選手は別の試合が決まっていたのにこっちを選んでくれて感謝している。それだけ強い選手だったんで全神経を集中して練習していた」などと話した。大雅の不出場問題が勃発した当時は「最近笑っていない」などと感情がこわばっていた時期もあったのだが、「終わったことだし、1回戦でスタウロス選手を指名したのはそれがあったからだが、僕がスタウロス選手に勝って、トーナメントに優勝してこのベルトを巻けばすべてすっきりすると思ったので、今はもう終わったことだし、僕はすっきりしています」と話した。

会見で前日を振り返る武尊

卜部兄弟の「このベルトは俺らも巻いたベルトだからうれしい」に涙
 決勝のセコンドには卜部兄弟がついていたのだが「僕にとっては本当に兄貴のような存在なので弘嵩選手が1回戦で負けてしまったのは本当に悔しかった。なので敵討ちは僕がしなければいけないと思ったので、それで“一緒に勝ちたいからセコンドについてくれますか?”と言ったら“もちろん”と言ってくれて準決勝から決勝までついてくれた。決勝は功也選手も試合が終わったばかりなのについてくれて、2人が一番近くでサポートしてくれた。本当に心強かった。あれだけ長いトーナメントでずっとプレッシャーがかかっていると気持ちが不安定になったり切れたりするが2人がいたから僕のメンタルが保たれた。18歳から9年間ずっと近くで見てくれているので僕のメンタルも分かってくれている。だから決勝は2人がいて心強かった。このベルトは2人が巻いたベルトなんですが、決勝が終わって、2人に言われたのが“お前も巻いたな、このベルト。このベルトは俺らも巻いたベルトだからうれしい”と言われて涙が止まらなかった」と話した。

 またトーナメント1回戦で卜部弘嵩に勝利した皇治が12月の大阪大会での武尊戦を希望したことについては「いまだに何とも思っていないですね。やりたいんだったらいつでもやってやるし。なんなら無観客試合でもいいからやってやりますよ」と話した。