次世代の挑戦! 起業を学ぶ、起業を目指す学生たち

『アントレプレナーシップ教育とアントレプレナー養成への挑戦』リポート

 WASEDA-EDGE 人材育成プログラムが主催するシンポジウム『アントレプレナーシップ教育とアントレプレナー養成への挑戦』が3月19日に早稲田大学 国際会議場にて行われ、起業学のエキスパートによる講演をはじめ、学生や関係機関との意見交流、起業を学ぶ受講生らによるプレゼンテーションなどが行われた。

 文部科学省は2017年より次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT:Exploration and Development of Global Entrepreneurship for NEXT generation)をスタート。この事業では、これまで各地の大学で取り組まれてきたアントレプレナー教育で得られた成果や課題を踏まえて、大学などの研究開発成果やすぐれたアイデアを基にした起業および新事業創出に挑戦する人材の育成、さらには関係者、関係機関によるベンチャー・エコシステムの構築を目的としており、アイデアの創出やビジネスモデルの構築を中心としたプログラムなど、より実践的なプログラムを支援し、次世代の人材育成につなげる。

 2017年、早稲田大学を主幹校に、滋賀医科大学、東京理科大学、山形大学を協働機関、多摩美術大学、富山県、株式会社本田技術研究所、一般財団法人大川ドリーム基金ら31機関を協力機関とするコンソ—シアム〈EDGE-NEXT人材育成のための共創エコシステムの形成〉がEDGE-NEXT事業に採択。早稲田大学でも〈WASEDA-EDGE人材育成プログラム〉を立ち上げ、文理融合の多様な人材育成によるイノベーション創出の場を設置するなど、次世代へ向けたアントレプレナー人材の育成を積極的に行っている。

 シンポジウムでは全米1位の起業家養成校として知られるバブソン大学・起業学の山川恭弘准教授による基調講演に続いて、5つのEDGE-NEXTコンソーシアムの取り組みが発表された。

 また、この日は東京都による創業支援施設・TOKYO創業ステーション Startup Hub Tokyoのスタッフも登壇。施設の内容や多彩なサポート体制、さらに同施設で行ってきた学生向けの支援プログラム実績について紹介した。さらに、参加学生が、先輩起業家と学生、協賛企業、学生団体をつなげる早稲田大学の〈Beyond 2020 NEXT project〜次世代起業家を育むプロジェクト〜〉について紹介。他にも、受講生や関係機関によるプレゼンテーション、オーディエンスの投票により、優れたビジネスアイデアを決定するポスターセッションも白熱した。

 次世代の人材を育成すべく、多様な立場の人々が行う取り組みを一望しながら、今後の展開につながる交流の場にもなっていた。