3大タイトルマッチのカードを発表【6.30 Krush.89】

郷州征宜、軍司泰斗、松下えみ(左から)
 6月30日(土)に開催される「Krush.89」(東京・後楽園ホール)のカード発表が24日、都内の会場で行われた。

 今回発表されたのは、スーパー・フェザー、バンタム級、女子アトム級のタイトルマッチのカードで、3つの階級のタイトルマッチが行われるのは2011年以来となる。

 女子アトム級は、王者・松下えみが、挑戦者・443(よしみ)と対戦。松下は昨年行われた初代王座決定トーナメントで王座となり、今回が初防衛となる。443はそのトーナメント準決勝で敗れはしたが、今年1月のKrush.84で、C-ZUKAに1RKO勝利。その実績が認められ、挑戦権を獲得した。

 会見では「いずれは対戦すると思っていた」と言う松下が「初防衛戦は正直プレッシャーもあるが、王者として堂々と誇りを持って戦い抜きたい」とチャンピオンとして受けて立つ姿勢を表明。これに対し443は「(松下選手は)色んなルールで勝っている強い選手だが、器用な選手ではない。Krushの王者としては不向きだと思っています」と強気の発言。これに対し松下は「確かに器用ではないですが、技術も磨いていきたい。自分は王座決定トーナメントを優勝して、ベルトを勝ち獲ったので王者らしく勝っていきたい」と冷静に受け止めた。

 試合の展開に関し443が「Krushらしい試合をしたい。女子だからと思われるのはイヤ。しっかり倒して、わかりやすい試合をしたい」と言うと、松下も「女子だからといって技術だけではなく、力強く真っ向勝負したい。会場が沸くような試合をしたいと思います」とお互いKO決着で挑むことを明言。Krushの王者として本当にふさわしいのはどちらか?!
 スーパー・フェザー級では、王者・郷州征宜に、3月に行われたKrush.86の次期挑戦者決定戦の決勝で山本直樹に1RKO勝利した島野浩太朗が挑む。

 実はこの2人、2016年2月にK-1のリザーブファイトで対戦する予定が、出場予定選手の欠場により島野がスーパー・フェザー級日本代表決定トーナメントの本戦に出場することになり、対戦が実現しなかったという過去がある。さらに、2017年に行われたスーパー・フェザー級挑戦者決定トーナメントでは、島野の欠場で代打出場した郷州が勝ち上がり、結局タイトルを獲ったという事も。その両者が、3度目の正直となる直接対決で、Krushのベルトを奪い合う。

 2014年に卜部弘嵩とタイトルマッチをして以来、3年7カ月ぶりのタイトルをかけた戦いに挑む島野は「目標にしていたKrushのベルトをかけた一戦。今回の郷州選手との戦いは自分にとって大きな意味のある試合になる。過去最高の自分を用意して必ずベルトを獲る」と決意を語ると郷州は「一度は対戦が流れ、一度は島野選手の欠場でトーナメントに滑り込む事ができ、結果チャンピオンになれた。自分にとっては縁のある選手。試合が組まれてうれしい。島野選手は礼儀正しく、尊敬できる選手。一発が怖いので注意して絶対に勝つ」と因縁の相手との対戦に意欲を燃やす。

 郷州は3月の「K'FESTA.1」で第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場、第3位となったが、短期間でのタイトルマッチに「ゆっくり休ませてもらったので、ダメージはない。練習も通常通りやっています」と答え「3月の試合で武尊選手に負けて、まだまだ自分は弱い、もっと強くなるチャンスをもらったと思う。今回、初防衛戦ですが、挑戦者の気持ちで気を引き締めてやりたい」と決意を語った。因縁の対決は、どちらに軍配があがるのか? 決着の時は近い。


 もうひとつのタイトルマッチは、バンタム級王者・軍司泰斗vs挑戦者・金子晃大の一戦。軍司は昨年9月に行われたKrush.80の「第2代Krush -53kg王座決定戦王座決定戦で、隆聖勝利し、王座を獲得。その後、K-1のスーパーファイトに連続出場し、今回9カ月ぶりのKrush参戦で、初防衛戦を行うことになる。金子は昨年11月のKrush.82の「Krush -53kg次期挑戦者決定戦」で出貝泰佑に勝利し、挑戦権を獲得。プロ戦績5戦5勝(3KO)と無敗でタイトルマッチという大舞台に立つ。
 
 相手の印象を聞かれると軍司は「無敗で怖いところもあるが、ここで一敗を味合わせたいと」と金子の連勝ストップを宣言。対する金子は「バランスが良くて、若くて強いと思います。あと、すごい黒いなと思いました」とすましたコメントで会場を和ませた。
 また「6戦目でタイトルマッチに挑戦できるのは、ラッキーだと思うので、その勢いでベルトを取りたいです。いつも以上に注目されると思うので、1RからKOをとれる戦いにしたい」と無敗で王座奪取を宣言。軍司は「初防衛戦でワクワクしている。今回はKOで終わらせます。K-1ではスーパー・バンタム級でやっていたので、ベストな状態でやりたい。体重的には厳しいが、挑戦者が決まっているので、逃げたことにはなりたくなかった。チャンピオンとして、しっかり挑戦を受けて、3大タイトルマッチの中で一番目立てればと思います」と体重への不安をのぞかせながらも、王者としての矜持を示した。19歳の王者と21歳の無敗の挑戦者。新時代を予感させる若いファイターによる勝負の行方は?

 


今回発表されたカード

Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)VS島野浩太朗(菅原道場/挑戦者)

Krushバンタム級/3分3R・延長1R
軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)VS金子晃大(K-1ジム シルバーウルフ/挑戦者)

Krush女子アトム級/3分3R・延長1R
松下えみ(T-KIX GYM/王者)VS 443(NEXT LEVEL渋谷/挑戦者)