デート時間を「買う」【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第6回】

 前回ツーショットチェキの様子を紹介しましたが、それに関してTwitterでアンケートをとってみました。

 ツーショットチェキは…

77%推しメンと撮る!
11%推しメンがいないから撮らない
4%推しメンがいなくても誰かと撮る
8%推しメンはいるがチェキ興味ない

 やっぱり、応援しているラブメンがいる人はツーショットチェキを撮るという意見が大多数!

 ツーショットチェキは一枚2,000円。ランチ2~3回分と思うと、安いものではありません。

 でも、会話したり名前を覚えてもらうチャンスがあるのでは……と思うと、チェキを撮る機会があれば参加したくなるのもうなずけます。
(すべてのイベントでチェキ撮影があるわけではありません。)

 密着度が高くなるため、特に興味のない相手と撮ろうという気には、あまりならないのかもしれませんね。

 価格というよりも、女性の場合、興味のない人と密着したりイチャイチャしたりすることにお金を支払う意義を見出せないからかと思います。

 さて、これまでは、イベント会場でラブメンとお客様多数で盛り上がるイベントを紹介してきましたが、ラブメンたちが参加するイベントは、一対多数のものばかりではありません。

 以前から継続して行っているものとしては、二人きりで食事を楽しむデートイベントなんかもあります。

 前回登場してくれた夏目哉大さんの場合、一回のデートは4時間、ランチタイムが3万円、ディナータイムが5万円です。(ラブメンによって、時間の長さや価格やデート内容は異なります。)

 たとえば4月に実施した夏目さんのランチデートの内容はこんな感じです。

・12:00~16:00まで(4時間)
・30,000円、飲食及びデート代含む
・東京都内であれば、好きなお店に行ってもOK

 デートイベントの場合長く一緒にいられますが、限られた人数しかご案内できないため、売り切れてしまったり日程が合わなかったりで、そもそも参加することができない場合も。

 そして何より、一度に支払う価格がぐっとあがります。

 まとまったお金を支払うとなると、少し勇気がいりますよね。

 一般的なデートの場合、割り勘のこともあれば男性側が出すこともあると思いますが、飲食代や施設の入場料など、必要経費だけの支払となります。

 ただ、相手がレンタル彼氏や出張ホストの場合はその限りではありません。一緒にいる時間に対してお金が発生してきます。ラブメンとのデートイベントも、ここでは同様と言えると思います。

 でも、その分楽しい時間を過ごせるのは間違いありません。

 なぜなら、「一緒にいる時間に対してお金を払っているから」です。

「本当は嫌々つきあってくれているんじゃないか」
「お金がもらえるから我慢しているんじゃないか」

 デートの時間は、そういう不安は感じなくていいんです。

 利用者は、決して安くないお金を支払っています。

 一緒にいる時間を楽しく過ごす権利を買っているのはもちろん、そういう心配をしなくていいという安心感もあわせて買っている。そんな風に考えてみてはいかがでしょう?

 そんなわけで、デート時間を買うことは、不安定な恋愛関係を続けることよりよっぽど、有意義なことがあるかもしれない、と私は思うのです。

田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。