女性31歳「どうしたら自分を好きになれますか?」【黒田勇樹のHP人生相談 90人目の3】

 こんにちは、黒田勇樹です。
「この暗闇を超えて、温泉へ行こう!」が終了して、一瞬、芝居ロスになりかけていたのですが、すぐに次の仕事に取り掛からなければいけなくなってしまい、なんだかな〜と思いつつ、やったらやったで楽しんでいる自分がいます。
 仕事のご褒美が仕事というのは若干気になるところではあるんですが…。
 まあ、とにかく今週も始めましょう。

写真:https://www.pakutaso.com
※編集部注:相談者の前回のお悩みはこちら
てにおは(女性31歳)のお悩み
「黒田さんの言葉を思い出せば雨がやむのも待てる気がします」

 黒田さんに無責任なアドバイスをさせようとしてしまっていましたね、申し訳ありません。

 それなのに私の気持ちを汲み取り、優しいお言葉までかけて頂いて、ありがとうございました。

 私のリラックス方法がテレビを見ながらおせんべいを食べることなので、ドキッとしました。が、今まではそのリラックスしている間すら、心の中は罪悪感と自己嫌悪に満ちていたので、これからは黒田さんの言葉を思い出せば雨がやむのも待てる気がします。

 本当に相談することができてびっくりしましたが、良かったです。この度はありがとうございました!!

◆黒田枠内「ケセラセラとかレットイットビー。楽に、いきましょう」

 そういうとこ!何も悪くないのに謝罪から入る辺り!自分の“人生の責任範囲”を広げすぎですよ!

 とりあえず、今回の相談は解決ということでよさそうなので、オマケというか、僕の最近の人生観をしたためて〆させて頂きます。

 例えば、同じ景色を見たり、音楽を聴いたりしたときに、広く緩く感じるときも、近く繊細に感じるときも、脳がちょうどよく処理できるぐらいの情報量というものがあるでしょう。

 広く、繊細に見ようとしてしまっては情報量が多すぎて、脳が処理落ちし、心が疲れてしまいます。

 海岸線の長さを測るとき、細かいギザギザを小さい物差しで測れば測るほど、同じ海岸のはずなのに海岸線の長さは長くなり、理論的には無限とか極限に近づいていってしまうアレと同じです。

 他人の人生も自分の人生も、細かく見すぎると処理が追いつかなくなっちゃうんですよ!

 目に見える範囲、手の届く範囲の人生を、見ていて疲れない程度にぼんやりと観測して、そこにあるのが本当にその人にちょうどいい幸せなんではないでしょうか?

 宇宙規模で考えて「自分を小さい」と思うのも、冷蔵庫の牛乳の賞味期限が近いから「早く飲まなきゃ」と思うのも、視点の広さ狭さ、大雑把さ細かさで考えれば、相対的に「同程度の処理能力を要する悩み」なんです!

 絶対に、宇宙規模で「今夜どれだけの牛乳の賞味期限が切れるんだろう」なんて考えちゃいけないんです!

 完全に理解が追いつかないことが起こったら、自然現象や超常現象、「雨に降られたようなもん」で処理を終わらせるのも立派な生き方なんだと思います。

 良いことも悪いことも繰り返し絶え間なく、色々なことが毎日いっぱい降りかかってくるこの人生というゲームの中では、「全部の原因に自分やその行動が影響している」と考えてしまっては絶対にクリア出来ません。

 ケセラセラとかレットイットビーとかハクナマタタとか、そういうヤツです。

 楽に、いきましょう。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

<最近の黒田くん>

6月にまた朗読劇やります!お楽しみに!


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