RENAのダイレクトリマッチ要求に浅倉カンナは「MMAの試合をしてから」とやんわり拒否【5・6 RIZIN】

腕十字はがっちりと決まったようには見えたが
腕十字をがっちり決めるもカラジャニスが驚異の粘りを発揮

「RIZIN.10」(5月6日、福岡・マリンメッセ福岡)で昨年、「RIZIN女子スーパーアトム級GP」を制した浅倉カンナが2018年の初戦に臨み、メリッサ・カラジャニスを3R判定で破った。終始カラジャニスを圧倒したものの決めきれず、目標としていた一本勝ちはならなかった。

 浅倉は1Rからカラジャニスのパンチをかいくぐり面白いようにタックルを決めるとテイクダウンに成功。じっくりと極めにかかるがカラジャニスは懸命の防御を見せる。しかし2Rにはついに浅倉はマウントから腕十字を極める。完全に腕が伸び切ったかに見えたが、耐えるカラジャニス。なおも浅倉が締め上げたが、関節が柔らかいカラジャニスはタップせず。浅倉はアームロックに移行し、フィニッシュを狙うがラウンド終了のゴングが鳴った。3Rもグラウンドで圧倒する浅倉は残り50秒でもう一度腕十字を狙うが崩れ、一本はならず。最後は打撃で倒しにいくが時すでに遅く、タイムアップとなった。
久しぶりに対峙した2人
RENAがダイレクトリマッチを要求も…

 限りなく一本勝ちに近い判定ではあったが浅倉は試合後のマイクで「しっかりと一本取りたかったがこういう結果に終わってしまって、ああ、まだまだだなと実感しました。今年ももっと強くなって皆さんと一緒にRIZINを盛り上げていきたい」と話した。と、ここで昨年のGP決勝で対戦したRENAが突然のリングイン。

「トーナメントで敗れてすごく悔しくて、もういいかなと思った時期もあったが、やっぱり悔しくて。トーナメントではなくワンマッチでリマッチを実現させてください」とダイレクトリマッチを要求。

 これに対して浅倉は「チャンピオンになって追われる立場になって、RENAさんのすごさを実感しました。でもファイターとして、自分は一戦して、RENAさんはMMAの試合をしていなくて、それで挑戦を受けるのは正直どうかなと思う。今はまだ考えられない。RENAさんとは1回やるだけでも気持ちを作ってやってきたので、再戦というのも…」と戸惑いながらもやんわりと拒否。RENAは「ふられてもうたかな(笑)。でも7月6日に『Girls S-cup』で試合をするので、7月29日の大会で」となおも食い下がるが、浅倉は「ちょっと考えさせてください」と返事を保留した。

 しかし浅倉は試合後の会見で「7月の『Girls S-cup』ではなく、総合の試合をしてから言ってほしかった」と言いながらも、「RENAさんへのリスペクトの気持ちが揺らぐことはない。年末に試合をして勝ちはしましたが、勝ってもRENAさんお位置にまで行っているとは思いませんし、勝ったからこそRENAさんのすごさを知れたので、リスペクトがなくなるということはないです」と話した。
浜崎とガルシアは一進一退の攻防を繰り広げた
初参戦の浜崎朱加は判定勝ち

 そんなRIZINの女子戦線を大きく左右する存在である浜崎朱加が初陣に臨み、アリーシャ・ガルシアと対戦。3-0の判定で勝利を収めた。

 浜崎はゴング早々に積極的に打撃で前に出る。ガルシアもパンチで応戦。ガルシアのパンチが浜崎の顔面をとらえる場面もあったが、浜崎はなおも打撃の攻防を続ける。終盤には高速タックルでテイクダウンに成功。上を取って浜崎のペースになるかと思われたが、ここから浜崎とガルシアの間で目まぐるしいグラウンドの攻防が繰り広げられた。2R以降も浜崎はタックルでテイクダウンには成功するものの、ガルシアは驚異的な粘りで浜崎に一本を決めさせない。守るばかりではなく、マウントを取った浜崎のスキを突き体勢を入れ替え、浜崎をヒヤリとさせる場面も作った。3Rも一進一退の攻防が続く中、ガルシアがバックを制す場面もあったが、浜崎は冷静に脱出すると、残り20秒でついに腕十字固めにとらえる。しかしガルシアは体をずらし、左足で浜崎を蹴りながら防御。タイムアップまでしのぎ切った。判定は終始先手を取り続けた浜崎が3-0で制したが、ガルシアがその実力を如何なく発揮した一戦となった。

 浜崎は試合後のリングで「アメリカでは世界チャンピオンになって、日本を盛り上げるために帰ってきたが、一本取れなくて不甲斐ないです。次は一本で決めたいです」とアピールした。

 試合後の会見では「一本しっかり決めたかったが、思ったより力が強くて決められなくて悔しい。ガルシア選手は気が強くて、ジョシュのところで練習しているので技術もしっかりしたいい選手だった。私も思っていたより動けなかったということもあるが、すごくテクニカルでいい選手だった。動けなかったのは硬くなりすぎていたから。それも含めて実力。そういったところも高めて最初から動けるようにしていきたい。一番の課題は打撃だと思っている。できない部分を伸ばし、得意な部分も伸ばしていけるようにすれば、試合でもしっかり出せるようになるのかなと思う。今日できなかったことを課題にまた練習していきたい」などと話した。またガルシアの攻撃については「接近した時のヒジが怖かったのとパンチもいくつかもらったので序盤に鼻血が出てしまって、それが ちょっと効きました。でも私の中では打撃は課題だったので、あえて打ち合えるところは打ち合おうと思っていた」とも話した。
村田のフロントチョークががっちり
村田が一本勝ちも眼窩底骨折

 この日は村田夏南子が2016年の年末以来のRIZIN参戦を果たし、ランチャーナ・グリーンと対戦。1R4分54秒、フロントチョークで一本勝ちを収めた。

 村田は1R、パンチのフェイントからタックルを決めテイクダウンに成功すると、上のポジションをキープしパウンドから肩固め。グリーンが防御に徹し、膠着した時間が続くが、村田はポジションを変えガブリからフロントチョークをがっちり決める。しのぐグリーンだったが、村田がぐいと締め上げるとたまらずタップした。

 その20116年の中井りん戦の敗戦、そして怪我もあり久しぶりの復帰戦を見事な一本勝ちで飾った村田は、その間、側で支え続けてくれた母・里香さんにリング上から「お母さん、ありがとう」と絶叫。左目を大きく腫らしながらも「またアメリカに戻って練習して強くなって戻ってきます」とアピールした。

 村田は左目について試合後の会見で「最初のタックルに入った時に当たった。テイクダウンを取った時のタックルは見えていなかった」と明かした。試合については勝利を収めたものの「練習してきたことが出せなくて悔しい」と振り返った。今後については「打撃からレスリングでテイクダウンして極めるということをもっと練習していきたい。世界を取るためにもっと自分で追求していかなければいけないものがあるので、積極的に追求していきたい」と話した。なお、大会後の会見で榊原信行RIZIN実行委員長が村田のケガが眼窩骨折であることを明かした。
◇第1試合 キックボクシングルール(63.0kg)3分3R
△北井智大(判定1-1 ドロー)ダルビッシュ黒木△

◇第2試合 RIZIN女子MMAルール(54.0kg)5分3R
○村田夏南子(1R4分54秒、フロントチョーク)ランチャーナ・グリーン●

◇第3試合 RIZIN MMA特別ルール(120.0kg)5分3R
○ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(判定2-1)アンドレイ・コヴァレフ●

◇第4試合 RIZIN MMA特別ルール(120.0kg)5分3R
○アンテ・デリア(判定3-0)リカルド・プラセル●

◇第5試合 RIZIN女子MMAルール(49.0kg)5分3R
○浜崎朱加(判定3-0)アリーシャ・ガルシア●

◇第6試合 RIZIN MMA特別ルール(59.0kg)5分3R
●マネル・ケイプ(判定1-2)朝倉海○

◇第7試合 キックボクシングルール(51.5kg)3分3R
○石井一成(判定3-0)栄井大進●

◇第8試合 RIZIN MMA特別ルール(70.0kg)5分3R
○ダロン・クルックシャンク(1R3分52秒、KO)松本光史●

◇第9試合 RIZIN MMA特別ルール(70.0kg)5分3R
●ディエゴ・ヌネス(判定1-2)矢地祐介○

◇第10試合 RIZIN女子MMAルール(49.0kg)5分3R
○浅倉カンナ(判定3-0)メリッサ・カラジャニス●

◇第11試合 キックボクシングルール(58.0kg)3分3R
●中村優作(2R1分42秒、TKO)那須川天心○

◇第12試合 RIZIN MMA特別ルール(61.0kg)5分3R
○堀口恭司(1R9秒、KO)イアン・マッコール●