女性20歳「出会い系で健全なお友達を探せたらと思っています」【黒田勇樹のHP人生相談 91人目の2】

  こんにちは、黒田勇樹です。

 先週、ここでお知らせした椿隆之君と撮った短編映画の編集に明け暮れる毎日を送っています。月曜の少年ジャンプを後回しにするくらい真剣にやってます。

 いや、毎週、ジャンプも真剣に読んでます。

 月並みですが体が2つと時間が倍欲しいです。

 でもこちらはじきに終わりますので、相談のほうも待ってます。

 さて今週も始めましょう。

写真・https://www.pakutaso.com/
※編集部注:相談者の前回のお悩みはこちら( http://www.tokyoheadline.com/408997/
りさ(女性20歳)のお悩み
「優先順位の一番は友達に自慢したい、次が本当に恋愛がしたい」

 ご返答ありがとうございます。

 指摘されて初めて優先順位の答えが出てないことに気づきました…。

 とても迷いますがつけるとしたら、一番は友達に自慢したいことだと思います。その次に本当に恋愛がしたいで、3番目に寂しさを紛らわすだと思いました。そして、そーゆー行為は付き合う上で重要視してますが、ただヤれればいいわけじゃないからワンナイトとかセフレとか絶対嫌だし、性病持ってないような安全な人としたいです。

 最初は、寂しさを紛らわしたいが一番かな?と考えましたが、だったら友達の言葉関係なしに、先輩と仲良くなればよかったと思います。たとえ生理的に無理であっても、私が我慢すればどんなことでもできる気はしますが、周りにあの人と付き合ってるんだ…と思われるのかな、って気になったから、その先輩と深くならなかったんだと思います。というか、冷静に考えて先輩の見た目うんぬんってすっごい失礼ですよね? 罪悪感を感じてきました。こんなんだから彼氏できないんでしょうね。申し訳ないですが、もうこの先輩のことはなかったこととして進めてください…。

 あと、彼氏できた子達は彼氏優先になってしまいましたが、私も彼氏のいない他の子と遊んだりしてるし、趣味がとても充実してるので寂しさを埋める目的ではないことに気づきました。

 たぶん、周りがすでに体験していることをしていない自分に引け目を感じたり、焦りを感じてるんだと思います。

 なんか、これ書いてて思ったのは、彼氏いるのが勝ち組って風潮があって、私も負けず嫌いだから、恋愛してなくて彼氏がいない自分が負け? そんなのやだ、ぜったい周りに負けたくない! みたいに思ってる部分もあるのかなーとか思ったり、いくら私が友達と遊んだり趣味を楽しんだりしてても、彼氏のいる子は、彼氏いなくても充実してますアピールうけるーって思ってんだろうなと思っております。

 長々と申し訳ありませんが、以上が優先順位をつける上で、友達に自慢したいが一番で、次が本当に恋愛がしたいだと考えた理由です。

◆黒田勇樹
「相談者さんが本当は誰に認められて、誰に愛されるべきか——これが今回の答えかも」

 おー、面白い。

 恋愛相談かと思いきや、掘り下げてみると自己顕示欲や承認欲求の話の方が大事だったというか、そこに恋愛絡めちゃったからややこしさ倍増しているっつーお話だったってことね。

 こういうの紐解いてくの、おじさん大好物なんでどうもありがとう。

 どっちから話そうかな。

 まず、承認欲求は「本当に大事な人1人に認めてもらえば周りの目なんか全然気にならなくなる」ので、恋愛で解決するとも言えるよね。

 この辺が相談者さんにとって「未知」だから余計、話がこんがらがっちゃってるんでしょう。

 逆に、「本当に大事な人とではない恋愛」は、絶対に(一時的な効果はあるだろうけど)承認欲求を満たす助けにはならないからオススメしません。

 絶対に、あ、いや、大体そういう恋愛には終わりが来るから、別れる度に別のアイデンティティ探さなきゃいけなくなるし、こじらせると「そんなに好きじゃない相手なのに、承認されていたいから別れられない!」という負のスパイラルに陥る可能性すらあります。

 先日、バッタリあった元カノから「いまだに黒田君の元カノって言われて困っちゃう」みたいな話をされた翌日に、別の人から「あの子、自分から“黒田の元カノです”って自己紹介してたよ」という怖い話を聞かされたばかりの僕が言うんだから間違いありません。

 恋愛は、自己の中にまずしっかりしたアイデンティティを持っていて、それを愛してくれる人と付き合うのが一番幸せ、みたいなことでしょうか。

 アイデンティティ、漠然とした嫌な言葉だよね。

 なんでしょう、突然とんでもないこと聞くけど、親に愛されて育った?

 親友と呼べる友達はいる?

 自分の趣味が、他人の恋愛より劣っていると思う理由は?

 相談者さんが本当は誰に認められて、誰に愛されるべきか、これが今回の答えの様な気がするので、上記質問にお答え下さい。

 お返事お待ちしております。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

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