女性38歳「芸能人の方は声をかけられる事をどう思っているのでしょうか」【黒田勇樹のHP人生相談 94人目の2】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 14〜16日に出演する占いフェス『Luck Out!』で「アドリブステージ」なるものがあるんですが、そこで本物の悩みをぶちまけることとなりました。

 普段はここで皆さんの相談にお答えしているんですが、振り返ってみると人に悩みを打ち明けるなんてことはそうそうなかったような気がします。前にもここで書いたんですが、ホントにこのコラムにも生かせそうな作品になってきました。

 僕がどんな様子でどんな悩みを打ち明けるのか…。ご興味のある方はぜひいらしてください。

 では今週も始めましょう。

写真・https://www.pakutaso.com/
石原(女性38歳)のお悩み
「黒田さんは全身黒のお洋服で一番端の席に座ってらっしゃいました」

 先日質問させていただきました石原です。

 早速、本当に、しかも直に、しかも長文で、お返事を頂けると思っておらず、驚きと感動で狂喜乱舞しております。

 副都心線で見たのは黒田さんか否か、ですが

 確か時期は今年四月だったと思います。

 黒田さんは7人がけ?の席一番端に座ってらっしゃいました。

 全身黒のお洋服でした。

 何かノートのようなものを手に、一心不乱に書いたり読んだりしてらっしゃいました。

 ちなみに、私が黒田さんと気づいたのは降りる駅(池袋)につく間際でした。

 なので気づくまで『やべえ人の隣にすわっちまったな。』と内心穏やかではありませんでした。

 念のためお伝えしておきます。

 しかしながら、私は黒田さんが一般人に声をかけられたらどうなのかという質問でしたので、黒田さんご自身のお話を聞かせていただければ幸いです。

 これから夏本番、今年も猛暑になる予感です。

 どうか体調など崩されませんよう、ご自愛くださいませ。

 黒田さんの更なるご活躍お祈りしております。

◆黒田勇樹
プライベートの時は話しかけて欲しくない、が正解です。

 お医者さんがプライベートで病人や怪我人に出会った時、適切な処置を行うのはその人の職務というか使命のようなものだと思います。

 消防士さんが休暇中に火事に出会ったら、初期消火に当たるのもまた使命。

 芸能人が元気のない人に出会ったら、プライベートであっても元気にするが使命だと僕は思っています。

 しかし、例えばプライベートのお医者さんに「ちょっと熱っぽいんですけど?」とか突然道で話しかけますか?

 消防士さんに「ポイ捨てされた煙草の火が消えてないんで、踏んで下さい」って頼みますか?

 金を払って病院へ行け!

 そのくらいは自分で踏め!

 彼らの立場に立てば、多くの人がそう思うのではないでしょうか?

 前回はオブラートに包みすぎましたかね。

 黒田個人としても、プライベートの時は話しかけて欲しくない、が正解です。

「ファンです」と伝えて頂けるのはとても嬉しいですが、ぶっちゃけ道で言われても半信半疑です。劇場やイベント会場で言われれば「お金を払ってここに来てくれているんだから本当のファンの方なんだろう」と思いますが、道や電車で言われてもねー!

 いや、余裕のある時は嬉しいんですよ?でも話しかける側に相手に余裕があるかどうかなんてわかんないでしょ?ウンコ我慢してるかもしれないでしょ?

 50%50%なら、余裕がない場合を想定して話しかけないのが大人ってものじゃないですか?僕は、個人的に、強く、そう思います。

 4月でノート持ってたということは、舞台の演出の最中なのでプランでも練っていたのでしょう。どれだけ準備して稽古場に入れるかが作品のデキに影響する場面なので、絶対話しかけて欲しくないタイミングでしたね。

 あと、ウンコも我慢してたと思います。いや、僕は電車に乗ってる時大体ウンコを我慢していて、突然話しかけるとビックリして漏らしちゃうので、絶対に話しかけないで下さい。

 例えば僕は、難しい性格をしているので「お先にどうぞ」と伝えた時に、本当に何の躊躇いもなく先に行く人を「キ〇ガイ」だと思います。

 1通目の返信で僕の意図を読み取って頂けないような方には、プライベートでは絶対に話しかけて欲しくないです。

 応援して頂けるのは非常に嬉しいのですが、どうか劇場やイベント会場に来て、オフィシャルな僕に話しかけて下さい。どんな方でも最大限のおもてなしをさせて頂きます。

 仕事中は事前にきちんとトイレにも行っているので、ウンコも漏らしませんし。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

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