世界バンタム級王者・佐藤将光が1RKOで初防衛【7・15 修斗】

バックマウントからパンチを放つ佐藤(撮影・鬼束麻里)

グラップラーに何もさせずパンチのラッシュでけりつける
 プロフェッショナル修斗公式戦(7月15日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた「修斗世界バンタム級チャンピオンシップ」で王者・佐藤将光が挑戦者トリスタン・グリムズリーを1R4分20秒、KOで破り初防衛に成功した。

 グリムズリーは昨年4月にスリーパーホールドで岡田遼を破るなど、グラウンドを得意とする選手。佐藤のローキックにタックルを合わせテイクダウンを狙うなど、グラウンドに引き込もうとするが、佐藤はバックステップでかわし、その術中にははまらない。ミドルキックをキャッチされケージに押し込まれても体勢を入れ替え、逆に押し込むなど試合は徐々に佐藤のペースとなる。

KOで初防衛を果たした佐藤(撮影・鬼束麻里)

試合後に「修斗のチャンピオンは強くなきゃダメ」とアピール
 佐藤は逆にグリムズリーのミドルキックをキャッチすると押し倒しテイクダウンに成功。パウンドからバックを制してバックマウントを取るとパウンドを浴びせ、グリムズリーを削っていく。

 脱出して立ち上がったグリムズリーだったが、佐藤はケージに詰めパンチのラッシュ。グリムズリーのガードが下がってパンチを浴び続けたところでレフェリーが試合を止めた。

 佐藤は試合後のマイクで「強かったでしょ! 修斗のチャンピオンは強くなきゃダメ。強いチャンピオンとしてどこでも戦っていきます」とアピールした。

小巻のスリーパーがガッチリと極まる(撮影・鬼束麻里)

インフィニティリーグで小巻洋平が1Rで一本勝ち。勝ち点11で独走態勢
 今年はストロー級で開催されている「インフィニティリーグ2018」公式戦で小巻洋平と新井丈が対戦。小巻が1R1分15秒、スリーパーホールドで一本勝ちを収めた。

 同リーグ戦は勝負の決まったラウンド、勝ち方によって勝ち点が変動するシステム。小巻は1R一本勝ちで勝ち点4を獲得。通算11点とし、独走態勢に入った。

 小巻はキックで牽制してからの高速タックルでテイクダウンを奪うとバックに回りスリーパー。新井も小巻の腕を取ってしのぐが、小巻が背中に乗ってがっちりスリーパーホールドで絞めあげると、新井は力なく崩れ、タップした。

「プロフェッショナル修斗公式戦」(7月15日、東京・後楽園ホール)
◆メインイベント 第8試合「世界バンタム級チャンピオンシップ」
〇佐藤将光(坂口道場一族)(1R4分20秒、KO)トリスタン グリムズリー(アメリカ)●

◆セミファイナル 第7試合 フライ級5分3R
●猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)(3R3分49秒、TKO)田丸匠(NASCER DO SOL)◯

◆第6試合フライ級5分3R
◯清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A)(判定3-0=30-29、30-29、29-28)内藤頌貴(パラエストラ松戸)●

◆第5試合バンタム級5分3R
◯加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM)(判定2-0=30-28、29-29、29-28)笹 晋久(TRIBE TOKYO M.M.A)●

◆第4試合フェザー級5分2R
△工藤 諒司(TRIBE TOKYO M.M.A)(判定0-0=19-19、19-19、19-19)稲葉 聡(秋本道場Jungle Junction)△

◆第3試合ストロー級5分2R
●木内 崇雅(和術慧舟會GODS)(判定0-2=18-20、19-19、18-20)本田 良介(CAVE)◯

◆第2試合「インフィニティリーグ2018」ストロー級5分2R
◯小巻 洋平(総合格闘技道場reliable)(1R1分15秒、スリーパーホールド)新井 丈(キングダム立川コロッセオ)●

◆第1試合フェザー級5分2R
△高橋 孝徳(和術慧舟會AKZA)(判定0-0=19-19、19-19、19-19)結城 大樹△

◆オープニングファイト5分2R
△國頭 武(総合格闘技道場BURST)(判定0-0=19-19、19-19、19-19)野瀬 翔平(マスタージャパン福岡)△