ラストシーン・FIFA女子サッカーW杯2015【プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:中西祐介(2015年7月5日 2015 FIFA女子W杯 決勝 日本×アメリカ)
スポーツには必ず勝者と敗者がいる。

言い換えれば光と影が存在するとも言える。

これまで多くの勝者と敗者を見てきたが、記憶に焼き付いている瞬間がある。

2015年7月5日、カナダ・バンクーバーで行われたFIFAサッカー女子W杯決勝で敗者となったなでしこJAPANだ。
王者アメリカの怒涛の攻撃にゴールを許した前回王者は、連覇を成し遂げることが出来なかった。

試合終了時間が近づいてきた時、この大会の締めくくりの一枚を撮ろうと思っていた。

様々なシーンを想像したが、キャプテンの宮間あやを撮ると決めた。

アメリカを祝福する大歓声の中で彼女を追い続けた。
そこに佐々木監督が寄り添った瞬間にシャッターを切った。

とても短い時間だったと思うが、とても長く感じた。

試合後のインタビューで彼女はこのような言葉を残している。

「女子サッカーをブームではなく文化にする」

この言葉を思い出しながら、女子サッカーの未来に注目していきたい。



■カメラマンプロフィル

撮影:中西祐介
1979年、東京生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業、講談社写真部勤務を経て2005年よりアフロスポーツ所属。
ドキュメント写真を専攻した学生時代に始めたボクシング撮影をきっかけにスポーツ写真の世界に入る。
現在はオリンピックを始めとした報道写真、スポーツ選手の広告写真など、あらゆるスポーツ撮影を行いクライアントの好評を得ている。
同時に時間をかけた取材で丁寧にフォローしながら被写体を撮影するドキュメンタリー写真にも力を入れ、華やかな瞬間の裏側にある苦悩のドラマ、心の内側から発せられる感情表現に尽力する。
ライフワークはボクシングドキュメンタリー、馬術競技。
著書『「いい写真」はどうすれば撮れるのか?プロが機材やテクニック以前に考えること』(技術評論社)
日本スポーツプレス協会(AJPS)会員、国際スポーツプレス協会(AIPS)会員
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している

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