サッカー「U-20 女子W杯」の日本代表21人が発表

会見に出席した宮川、池田監督、南(左から)

池田監督「優勝はもちろんだが、しっかり決勝のピッチに立ちたい」
 日本サッカー協会が7月17日、都内で会見を開き「FIFA U-20 女子ワールドカップ(W杯)フランス2018」(8月5日開幕)に出場するU-20日本女子代表メンバーを発表した。

 会見にはU-20日本女子代表の池田太監督、キャプテンの南萌華、前回大会にも出場経験がある宮川麻都の2選手が出席した。

 池田監督はメンバーの選考に当たっては「技術はもちろん、パワー、スピード、高さ、インテリジェンスと選手個人それぞれのいいところが合わさって強いチームになるような、そういう観点で選考した。誰もがキープレーヤーだということを常に選手たちにも伝えて、バランスのいい選手たちを選んだ。そのうえで一体感を持ち、ハードワークをできるようなチームに仕上がりつつある。直前のキャンプで最後の所を突き詰めながら本大会に向かいたい」と話した。そして「欧米のチームの個人のパワーとスピードに対応できるか」という課題を設定したうえで国内キャンプでは男子のチームと戦うなどして、欧米のチームのスピードとパワーに対する準備をしてきたことを明かした。

 また目標としては「優勝」の二文字を掲げた。これは昨年にU-19のチームが発足した時に選手たち自身が決めた目標なのだという。監督はさらに「U-20女子代表は歴代では3位が最高。まだファイナリストにはなっていない。優勝はもちろんだが、しっかり決勝のピッチに立ちたい。予選から最高で6試合ができるのだが、国際舞台で6試合しっかり戦えることが選手たちの成長につながると思っているので、6試合戦っていくことも目標の一つ。厳しいグループなので一戦一戦しっかり戦っていくということも選手たちは肝に銘じていると思う。さらにもう一段レベルアップして戦っていきたい」とも話した。

南萌華

南「全員で優勝していきたい」
 キャプテンの南は「去年の2月からU-19日本代表としてこのチームが発足されてから、アジア大会や海外での国際大会での試合を積んでいく中で、全員の力が合わさって大きな力となって、チームができている状態。今回選ばれなかった選手たちの力もあって今このチームがあると思うので、呼ばれなかった選手の分まで自覚と責任を持って戦うのはもちろんですけど、そうした中でしっかり結果を出していきたい。全員で優勝していきたい」と話した。

宮川麻都

前回大会出場の宮川は「二度とあんな悔しい思いはしたくない」
 宮川は「私は前回大会にも出ていて、とても悔しい負け方をした。もう二度とあんな思いはしたくないということと、U-20のW杯ではまだ優勝したことがないので、必ず日本に優勝トロフィーを持って帰りたい」と雪辱を誓った。

 U-20日本女子代表は7月29日にU-20オランダ女子代表との最後のテストマッチを戦い、W杯に臨む。

 W杯のグループリーグ第1戦(8月6日)でアメリカ代表、第2戦(8月9日)でスペイン代表、第3戦(8月13日)でパラグアイ代表と戦う。

◆U-20日本女子代表メンバー
〈GK〉
21  福田まい  日体大FIELDS横浜
1  鈴木あぐり  マイナビベガルタ仙台レディース
18  スタンボー華  INAC神戸レオネッサ

〈DF〉
13  宮川麻都  日テレ・ベレーザ
4  南萌華  浦和レッズレディース
2  小野奈菜  神奈川大
3  高平美憂  マイナビベガルタ仙台レディース
17  北村菜々美  セレッソ大阪堺レディース
5  牛島理子  INAC神戸レオネッサ
6  高橋はな  浦和レッズレディース

〈MF〉
12  今井裕里奈  日体大FIELDS横浜
7  林穂之香  セレッソ大阪堺レディース
8  福田ゆい  INAC神戸レオネッサ
15  佐藤瑞夏  ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
10  長野風花  仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(KOR)
9  宮澤ひなた  日テレ・ベレーザ
20  遠藤純  JFAアカデミー福島

〈FW〉
14  村岡真実  オルカ鴨川FC
19  植木理子  日テレ・ベレーザ
16  鈴木陽  AC長野パルセイロ・レディース
11  宝田沙織  セレッソ大阪堺レディース