ナイトプールはキラキラ女子の巣窟…か?
アラサー女子が潜入してみた結果…

夏の風物詩として、一般化しつつあるナイトプール。「Camcan系のスタイルの良いキラキラ女子が浮き輪に浮いてひたすら自撮りしている!」……そんなイメージが強いが、都内で流行し始めてから、はや数年。未だにキラキラ女子の巣窟なのだろうか? 現状を見もせずに偏見のイメージばかり膨らませるのは良くない。ということで、プールに行くのは6年ぶり、ナイトプール処女の女性ライター(25歳)が、「2018年のナイトプールの現状」を探ってきた。
早めの時間は人がまばら。飲食も並ばず楽しめる
日の高い時間はびっくりするくらい人が少ない
7月某日、華金。都内にある人気ナイトプールを訪れた。到着は17時すぎ。オープンしたての時間なこともあって、思ったより人が少ない。日の長い夏は17時だとまだまだ日が高い。ライトアップも映えない早めの時間はナイトプールの本領は発揮されないらしい。

 ただ、写真を撮ったりするのには、あまり人が写り込まない方が「映える」。早めから来ているのは女子2人組が多く、まだ水に浸かる様子もなく、人のまばらなプールサイドで写真撮影を楽しんでいた。レストランも独占状態! 18時の時点では、プールサイドを見下ろす夕日を浴びる2階テラスのベストロケーションの席で楽しめた。

 飲食代は“外界”よりちょっと高め。アルコールも食べ物も、普通の飲食店で食べる時の2倍はかかると思っていいだろう。これが場所代、ナイトプールの「映え」代か…。
ハンバーガーが4000円……!! おいしかったけれど……
日が落ちて、ナイトプールの本領発揮

 完全に日が落ちると、ナイトプールの本領が発揮され始めた。今までビーチチェアでバスローブを着込んでいた女子も、颯爽と浮き輪を持ってプールでぷかぷか。遅い時間になると、男女のカップルも増えてきた。インスタ重視の10代くらいが多いのではと思っていたけれど、アラサー世代のカップルも多く、スマホで写真を撮りながら、浮き輪でふよふよと浮きながら、ただちちくりあっているだけ……という遊び方の人たちがほとんど。

 少しだけ話を聞いてみることに。声をかけたのは27歳の同い年カップル。なぜ今日はナイトプールにデートしに来たのか、と聞くと…。

「同棲しているが、今年は毎日暑すぎて昼間どこにも行く気になれない。ナイトプールなら夕方頃から涼しく楽しむことができ、夕飯も飲みも楽しむことができて一石三鳥」と、彼女。

 一方彼氏は、「彼女とはいつも一緒にいるけど、やはり水着を見られるのはいつもと違ったうれしさがある。ナイトプールならカップルも多いし、アラサーでも恥ずかしくなくイチャイチャできる気がした」とのこと。

 男女とも肯定的なコメントだった。

 カップルでの楽しみ方はそれぞれだったが、プールの中で抱き合ったり、“ベタベタ”“ラブラブ”な2人が多い。だが、肯定的に考えるなら……普段は公衆の面前で恋人とベタベタすることはあまりなくても、ここでなら自分も気兼ねなくできるかもしれない、と思った。カップルも女子コンビも、とにかくみな自分の事に夢中で、誰も周りなど見ていない!

 そう思うと、なんだか自分も少し開放的な気分になり、普段はしないような自撮りやセクシーなポージングも、周りにまぎれて何枚か写真を撮った。全く浮いていなかったと思う。
普段はしないようなキメ顔も、ここでなら恥ずかしくないかも……後ろにはラブラブなカップルも……
お酒は進んでも、思ったより民度は低くない

 ナンパの印象も強いナイトプールだったが…思ったより一緒に来たメンツで楽しむ人がほとんど。男子2人組もの姿も見えたけれど、若者より30代前後のサラリーマン風や、「港区おじさん」風の男性コンビが多かった。

 ナイトプールの相場感は都内だと5千〜1万円と少々高めな値段設定なのもあって、若者にはなかなかハードルが高いのかもしれない。そんな理由からか、想像していたような民度の低いナンパはあまり行われておらず、DJブースの前で「港区風」の男性がキレイな女性と乾杯しながら、音楽にノって声をかける…といったくらい。

  お酒を奢ると言っても、アルコールの値段も最安1500円くらいから。2-3杯奢るだけでもう一軒飲み会に行けてしまう値段で、そうそう簡単に「一杯奢るよ」というわけにもいかなそう。

 その上、「水着から服に一度着替える」という面倒な過程があることを踏まえると、プールサイドで一度声をかけられても、その後一度身なりを整え直して見ず知らずの人と合流……というのは非常に面倒。みなスマホを持ち込んでいるので連絡先の交換くらいはできるかもしれないけれど、ナンパの狩場としてはあまり適さないのかもしれない。
ドリンクはカワイイけど……値段はあまりかわいくないっ!
浮いているだけなのに思ったより疲れた

 閉園時間の22時が近づいてくると、女子用の更衣室は混雑。中にはシャワールームで全身を洗ってしまう人もいるようだったが、22時に全身を洗いきってお風呂も終了、後は家に帰るのみだと、華金の夜としてはちょっと早いかも?と思うかもしれない。が、私たちも寝転んだり浮き輪で浮いたりしているだけだった割に、ずいぶん疲れてた。アラサー世代には、むしろ浮き輪で浮くくらいがちょうどいいのかもしれない。これだけの運動でこんなに疲れるようなら、真昼のカンカン照りのプールに遊びに行ったら、次の日は動けないくらい疲弊するのだろう。

検証結果「総合的に見て、アラサー世代向け。」

 ナイトプールで遊んでみて強く感じたのは、その非日常感である。きらびやかなライティングにリゾート風なお酒とDJ。南の島に遊びに来たかのような雰囲気を、都心で感じることができる。

 実際に遊びに行ってみた感想としては、当初感じていたイメージと違う印象を持った。キラキラ女子というか、普通の女子たちが普通に遊びに来て、好きに写真を撮っている。「私なんかが行っても…」と尻込みしてしまう大人女子も、行ってみると案外その雰囲気に飲まれていつの間にか楽しむことができるはずだ。

「インスタ映え」という言葉が「イタイ」と感じる大人も多いかもしれないが、自分と同世代の人間にも、その言葉と行動がだいぶ浸透しているのだ、ということを実感することになるだろう。

 さらに、大人のカップルでもイチャイチャすることが合法的に許されているような雰囲気がある。これだけ周りがイチャイチャしていたら、自ずと恋人と野外で触れ合うことへの抵抗も減る。

 昼間のプールに遊びに行く機会も少なくなり忘れていたが、体力的にも確実に夜の方がどんどん運動しなくなる大人に適している。

 もちろん、カップルもぜひ行ってみて欲しい。忙しくて旅行に行けないカップルなどにはもってこいではないだろうか。

(取材・文/ミクニシオリ)